2011年5月16日(八段語録1315)

復興への道(32)

 最近考えることは、個人として如何に能力開発しているのか、今の人生に対しての動機づけをしっかり正しているのか、自己実現にどのように向かっているのか、社会貢献度の向上に向けてどの位誠心誠意傾けているかという事をというのです。その事をベースに、家庭について意識を深め、地域社会との関わりを堅実なものとし、ミッションとしての空手道に関しての歩みを検証しているのです。
 若き日々は、よく海へ釣りに行きました。私の大先生が海での実践をされておられたので、弟子として当然のごとく海に関心を持ち、釣りに出かけたのでした。日本の漁場はもとより、済州島から、アラスカ、ボストン、ハワイと有名な釣り場はことごとく制覇して行くという意気込みでした。

 仙台に帰ってきても、釣りに意気込んだのです。仙台湾での釣りは、カレイ、アイナメ、メバルであり、秋になるとサバやハマチといった青魚がメインになりました。月に一度の割合で袋原医院の院長の熊谷先生と、弟明弘と佐々木薬剤師の先生と一緒に、お供させていただきました。
 ところが、今の私の心境は、農業なのです。作物を育てることにとても意欲を持っているのです。毎年畑での収穫にとても感動を覚えます。さらには、水田で稲作にも関心を持ち始めているのです。親父が農地を持っていたので、農民として出発もできました。週末には、畑で鍬を持ちながら畑を耕すのがとても良いのです。
 今や私が展開している農業を始め多様なミッションに、自らを焚きつけて、燃える情熱として留まっていくようです。今の個人の最大の課題は、終身単調に同じことをする事ではないのです。もちろん、社会の常識のように定年を迎えて隠居生活をする事でもないのです。
 そのような意味では、人生を有意義にクリエイトする事と、地域社会にとって貢献できる自分になる事が必要になるのです。今まで、私が人生で経験してきた専門知識を最大に生かして、貢献するのが人生の意味あるものとして捉えているのです。
 今日は、官澤さんという親戚に出かけました。色々な経緯で、農地を借りうけることになったのです。稲作をするという事です。もちろん、今まで何も経験がありませんので、一緒に手伝ってもらうだけのことなのです。収穫だけが、下宿の食卓にのるという事なのです。そこで、農作機械のレンタルの契約があり、水田800坪を耕し、コンバインで収穫したものを我が家に運ぶという筋書きです。それでも意識だけでも、充実すぎるのです。それでも、10年間は手伝ってもらうという契約をも結ぶのです。何も私が稲作を素人としてやるというわけでもなく、ただ監督するだけという事なのです。日が落ちて満月に近い夜空を眺め、カエルの大合唱を耳にしながら帰路に就くのでした。