2011年5月15日(八段語録1314)

復興への道(31)

 宮城県本部の客観的分析をしてみようと思います。あくまでも愛情を持って見つめるがゆえに、肯定的な評価になってしまうのです。本部を立ち上げて10年の歳月が流れましたが、個人の力だけの運営からチームプレーへの運営へ転換しているのです。東日本大震災というとてつもない被災に会いながらの、全員一丸となってくじける事もなく前進しているのです。
 それは、個人経営という運営スタイルから、人材を育てていくというマネジメントに変化してきているからなのです。私と一緒に空手道を弟子として始めたメンバーが、もう既に運営の第一線に立っているのです。極真空手が長い年月の期間を経て、レベルの高い指導者を育成しているということになります。
 そして、道場を始めたころとの違いは、管理業務が急速に網羅してきているという事なのです。主たる原因は、道場の拡大と共に規則を設けるようになったことであり、対社会的には、記帳報告をして税務申告等の義務の発生にあります。
 第一に、道場の規則を設けるということに関しては、道場生の教育はもちろんのこと、ご父兄の皆さまにかなり協力をして頂くことになりました。最初に入門したご父兄の間では、不満がつもり、当道場を去っていった方々もいましたが、規則をしっかり守るという事での成果は、道場の秩序維持には十分役に立ったのです。原則に当てはめるという事は、苦痛を伴った事にもなります。しかし、果敢に推し進めたのです。曖昧さを除去したことになるのです。
 第二に、道場の運営を処理する為の専門的能力へのニーズの拡大とともに、道場の規則への対応と管理能力との調和を図ることでした。空手を指導する指導員と、運営を処理していこうとするスタッフの分業が計られたことなのです。それ故に、指導員が空手道を指導する事に益々力を入れることができるようになったのです。運営の処理能力を持った指導者との出会いは、スイミングスクールでの出会いがありました。私との絆は、その当時から続いているのです。何ら空手道と関係ないように見えたのですが、今は重要なポストを司っているのです。
 道場の出発当時は、組織だった運営になりうる事さえ想像さえできなかったのです。それはまさしく、これから、大きな組織に成長していく前兆が現れていると言って過言ではないのです。私が現役の頃は、極真会館が、メデアを中心に表面だけ、もてはやされて、現実の組織とはかけ離れていった経緯があるのです。これからの私達の戦略が地道に試されることになると思っております。見事な調和が果たされていると思うのです。
 これから、道場運営面で実践して行こうとする事は、新規、教育、データ管理、に対して多様な業務をこなしていく事なのです。そのようなスタッフが育ち、一糸乱れぬ絆を築きながら、組織運営を計っていくことに頼もしさを感じるのです。菅野師範を中心とした、成長が願われることは間違いないのです。更なる努力を発揮しながら、道場運営を発展させていくと確信しているのです。