2013年12月21日(八段語録1933)

指導者に告ぐ(38)


 日本の若者を誰が指導するのでしょうか。極真会館は、若者を指導するのに最高に適していると思いませんか。彼らの置かれている現状を、誰が正しくしてやれるのでしょうか。色々な問題があります。いじめ問題、エイズが蔓延するような不特定多数の男女問題、ホモ・レズといった問題、覚醒剤の問題等、このような事を解決できるような状態に国はなっていないのです。若者たちを純粋に保ち、自分の人生を良き方向に全うしていこうと、力づけてくれる存在はあるのでしょうか。問題は何かと分かったとしても、問題を解く方法が見当たらないというのが現状なのです。
 しかし、極真会館は、地道ですが、立った一人の若者から始めるのです。一羽一絡げに、解決するという事ではないのです。極真会館の道場で稽古してみると、一人一人が輝き始めます。それは、心身一体の境地に立って、あらゆる能力と創造性を発揮しようとするのです。稽古をして、悪くなったという若者を聞いたことはないのです。結構、極真の稽古はきついのです。それでも喜んで稽古をしているのです。それは、人生の何たるかを知って、自分の人生の目的を成就しようとする強い意志力を身に着けようとするのです。
 そのような意味では、理想の生き方や方向性を、一人一人は違いますが、稽古をする道場生から出発するようになるのです。これは本当の事なのです。道場生は前進することのみを考えるようになるのです。私は二十年近く前から、宮城県で道場生を指導してきましたが、この期間、多くの若者を輩出してきたのです。この期間、多くの成功した人を見たのです。そして、あらゆる新聞、ニュース、報道関係者、政府関係者、公共団体の人たちが、協力し始めるようになったのです。そして今、私達のやっていることを理解するようになり、地域社会が、極真会館を歓迎するようになっているのです。
 すでに、空手は第三世界の諸国の方に広がっています。しかし、私の最大の関心は、宮城県本部が全世界のモデルになることなのです。極真会館の使命は、世界の極真会館の面倒を見ることができるようになることです。西洋人が私達のやり方に従うのです。このような事は、他の分野では少ないのです。海外に出かけると、極真空手を通じて、世界は一つになっていると実感するのです。極真会館が家族として世界に広がっているのです。現実に、極真会館に入門する若者の動機は様々です。強いているならば、自分の問題を解決するために入門してくるのです。ところが稽古をし続けていくと、反対に指導者から鼓舞されて、まずは他人に目を向けるようになるのです。他人を助け、それから自分を助けるようになるのです。そのような展望を持つことができる若者になるのです。また、そのような若者を育てなければならないという事を肝に銘じてください。