2013年12月19日(八段語録1931)

指導者に告ぐ(36)


 私は、極真会館の道場で多くの青年たちが飛び立っていくのを期待しているのですが、まだ、期待通りにはいっていません。まだまだ前進していません。現在は日本の青年たちの状況を見ても危機状態にありますから、一分でも無駄にできないという気持ちです。そして、極真会館が奇跡を起こすのです。すなわち、単に極真空手を実践する武道団体で終わるのではなく、地方公共団体の支持を獲得し、社会貢献を行う責任を持っているのです。
本日、私は、区役所で、区長を初め多くの職員が見守る中で、交通指導隊の委嘱を受けてきました。知事、市長、警察署長に至るまで、極真会館に関心を持ってもらうために、代表で行政の役職をもらっているのです。もう既に十を超える責任分担があるのです。まず、極真会館を理解してもらうためには、率先して奉仕活動をすべきであるというのが私の信念なのです。
 今まで、二十年近く、宮城県で極真会館の運営に携わってきました。問題は、まだ極真会館から多くの人材が飛び立っていないという事です。極真会館の発展の為の準備されていた、二十年が過ぎてしまったという事です。この期間は過ぎてしまっても、私達の計画を完了し、次のレベルへと高めるという事なのです。
 誰もが、極真会館をうらやましく思うほどに、それが成功するのを私は期待しているのです。極真会館は教育程度が高く、多くのものが高学歴であり、道場での稽古を活かすならば、この国の大いなる指導者になるはずであるという事です。あらゆる、地方のリーダーと付き合って、青少年教育の優れている団体であるという事を理解してもらわなければならないのです。もちろん、私達が持っているビジョンを彼らに示すべきです。彼らに武道教育の素晴らしを説明します。指導者の皆さんは、それができなければならないのです。
 私は、誓っていることがあるのです。道場生が優秀な指導者にするという事なのです。医学生も、博士課程を出てきた人も、道場で大いなる指導者をめざし、稽古をしているのです。この稽古を通過しなければ、本物の人材に育っていくのです。このような極真の稽古によって、教育し、この国に対して、将来への方向性を示すことのできる指導者の資質を、私達は開拓することができるのです。
 道場生が、そのような男、女になるのを私は心から願っているのです。見つめるべきことは、大山総裁の生きざまであり、私の歩んできた人生なのです。私は一介の道場生として自らを訓練してきました。どうですか。生涯、このような生きざまから、社会貢献できるのです。