2013年12月18日(八段語録1930)

指導者に告ぐ(35)


 指導者と事務局そして道場生は、極端に言えば、成長過程は似通っているので、互いに尊敬しあい協力すべきです。共に協力精神を持たなければなりません。指導者の皆様も、近所にいる子供達を「極真の道場に来てみないか」と誘う事もすべきです。もし、冒険好きな子供達や、心身共に強くなりたいと欲している子供達であれば、道場に大きな関心を示すことでしょう。そうしたら、指導者自らが、道場に連れていき、そこで、稽古を見せて、将来のビジョンについて語ることも必要です。子供達は、私達の企画や計画に心躍らせるに違いないのです。
 何度も書くのですが、指導者と事務局そして道場生は、連結されなければなりません。それが、これからの発展の法則です。道場生は指導者を通じて全く新しい世界に招待されなければならないのです。私達にはシステムも企画も計画もそしてビジョンもあるのですから、何の二の足を踏む必要はありません。各地域で教室を設立すれば良いだけの話です。私が既に説明したのと同じやり方を用いて、三位基台を組んで責任を持つのです。「このようにすべきである」と師範が言いさえすればよいのです。多くの道場生が教室を使用して、成長するだけなのです。
 今まで、十数年間こまごまとした指示をいろいろ出したのでしたが、それはまだ達成されていません。指導者の皆さんはその内の一つでもやり遂げていくべきです。指導者の皆さんは道場生が教室で稽古をするとき、極真の伝統を用いて、いろいろな技術を駆使して、彼らを魅了することができなければならないのです。つまり、経験豊富な指導者になっていくべきなのです。指導者の皆さんは、道場生を、新たな人生の旅に誘い、そこに空手の技術を教えることができなければならないのです。
 そのような意味では、指導者の皆さんが、一生懸命稽古をすれば、このような人物になることができるのだという目標を与えるのです。そうすることによって道場生は、気が違ったように喜ぶことができるのです。指導者としてただ稽古をするだけでなく、何か夢のあるものを、生き甲斐があるものを与えることができるのです。道場生が学生であるならば、修士課程や博士課程で勉強することもできるのです。
菅野師範を初め指導者達はそのように勉強して、国家資格を持って、社会に役立っているのです。道場生にはそういう素晴らしい機会が与えられています。大学受験の為の推薦を道場でするなどというケチな事はしません。道場生が指導者を見習って、実力をつける歩みをするだけです。指導者は知的能力とか空手道に関しての特技を持って、また社会貢献する資格とカウンセリング等の能力を身に着けて、人生を歩むことができるのです。
それが、展望であり、また目標でもあります。何年も無駄に過ごすことはできないのです。このような目標のある道場など、どこにあるというのです。私は同じことをもう一度最初から繰り返さなければならないのですか。情けないことを書かせないでください。道場生は生きがいを求めています。それを考えて、道場の運営を行ってください。これが、私達の道場の誇りとするプログラムになるのです。私は道場生に、若者たちの心を興奮させるような道場を提供していると自負しているのです。それが道場生に対しての私からの愛なのです。