2013年12月9日(八段語録1921)

指導者に告ぐ(26)


 自分の教室に責任を持つことができるようにしましょう。その教室の規模で、指導力が問われます。今回の会議で、教室に内外ともに責任を持つ体制を発表しました。そして、教室が皆さんの生活、また生活のあらゆる側面にすることもできるのです。そして、道場生のあらゆる面に関心を持ち、心をカウンセリングする実力を備えなければならないのです。基本稽古について、どれだけの理論武装をしているのでしょうか。型の動きについての、練習はどれほど行っているのでしょうか。組手の動き、礼節の指導、心のカウンセリングの指導まで出来ていなくて、どうして指導者として確立することができるのでしょうか。これからは、本当に自覚を持った人が残ります。
 指導者が教室でしっかり指導するならば、道場生も、ご父兄の皆様も、その内容を見て、指導者を尊敬するようになるのです。それは、理想なのですが、私はその夢をいつも、胸に秘めて、眺めているのです。もちろん、傲慢になって反旗を翻すようではいけないのです。ということは、今は目に見えないけれど、いずれ目に見える形になるという事です。将来、それを見せる指導者が現れます。それほど遠い将来ではないのです。信念を持つ者は何でもすることができます。行動する者は何でも達成することができます。「信念を持つ者と行動する者」私はそれを実践してきましたし、指導者の皆さんには、そうなって欲しいのです。実際それは夢などではないのです。
 しかしながら、それだけが最終的な基準ではないのです。さらに、改善する方法を研究すべきです。あらゆるバランスのとり方が問題点なので、さらなる改善がなされなければならないのです。指導者として、そのことを研究して、あらゆる問題を改善する必要があるのです。あらゆる稽古に役立つような教室にしたいと、私は考えるのです。教室を運営するためにあらゆるアイデアを持つ必要があります。教室の運営を研究し、改善作業も最高のものにしましょう。もう既に、極真の伝統に立っているのですから、多くの道場生を育てる能力を身に着けるべきです。私たちは、特別な使命を持っていると考えるべきです。
 結論として、自分達が指導する教室を絶対に充実・拡大するという事です。どういう教室でも充実・拡大に限界というものはありません。家庭の延長のようなものです。家族として道場生を全員扱うべきです。またどんどんアイデアを出しながら、限りなく尊敬される教室を目指しましょう。しかし、こういった努力は軽々しいものではないのです。既に古くからある極真の伝統に風穴を開けて、新しい伝統を打ち立てるのは非常に難しいことです。だからこそ、それは極めて注意深く研究する必要があります。金銭では決して解決しないのです。重要な点は、指導者がその能力を身に着けるかどうかなのです。