2013年12月8日(八段語録1920)

指導者に告ぐ(25)


 事務局は、希望する指導者に対しては、しっかりした名刺を発行する時が来ているのではないかと思うのです。何故ならば、指導者の指導稽古は一時間余りですが、外に出かけて行って、そこの地域の指導者に合うようにならなければならないと思うからです。また、自分の稽古を、多くの父兄に知ってもらう必要があるからなのです。多くの青少年に関した情報を探していくことが必要だからです。そうする中で、あらゆる情報を知って、稽古をすることもできるし、多くの人たちもそれを望むはずです。
 さらに、指導者として、力量と時間があるならば、何か所かの教室を持つことも必要になってきます。指導する者の願いが大きければ、また大いなる希望を達成するならば、指導者は早く始める必要があります。もちろん、指導者として勉学と訓練は必要です。そのような意味で何か所かの教室は持つべきです。各教室で指導しながら、稽古の管理方法を学び、体得しなければなりません。将来責任者を目指すならば、地域を隈なく巡って、あらゆるチャンスを活用しなければならないのです。どこで何をしようと、教室の稽古で道場生を増やさなければならなないのです。もう既に、指導者の皆さんは地域に住んでいるのですから、よそ者ではないのです。そのような意味では、問題はないのです。
 しかしながら、将来について、心煩わすとするならば、私を見習ってください。指導者としていつでも行くべきところは、道場生が支えてくれるはずです。そのような事を思い煩うよりは、教室を運営する方法を研究しなければならないのです。空手を習う道場生は、当然ながら、団体とか組織とか持っていません。空手道を求める生徒に、正しい指導をするためにも、彼らが求めている極真空手を指導すべきです。また、大きな目を開いて道場生は見ているはずです。そして、指導する能力があるかどうかを判断しながら、入門してくるはずです。
 結論として、準備はあらゆる環境にとって必要なのです。私たちは、まず仙台市にしっかりした組織を作って、全国に広げようと思うのです。それから、それを全世界に広めていたるところで、極真会館の伝統を打ち立てていくことができれば、最高であると思うのです。だから、責任者として大いなる希望を持って教室を指導してほしいのです。日本に責任を持っているのですか。世界に責任をもてるのですか。もちろん今ではありません。いつの日か、世界に跳躍する指導者になろうではありませんか。だから、将来に備えるために、今の教室で世界を見つめる訓練をしてください。すべてはそこから出発します。今は訓練です。指導者の心にあるものは、遥か将来に希望を持つものでなければならないのです。素晴らしい指導者になりましょう。