2013年12月5日(八段語録1917)

指導者に告ぐ(22)


 私の精神を受け継ぐ人が何人いるのかという事なのです。そして更に前進していくことができるかという事が課題になります。本当に伝統を継承するならば、素晴らしい道場になるはずです。良いものです。この宮城県本部が素晴らしいものだという事が分かれば、二倍、あるいは三倍の人が押し寄せてくるのです。そして、多くの道場生が育つのです。その為には、発展させる為の基本公式というものがあるはずです。この道場に責任を持つための、また指導者を育成するために、計画を立てなければならないのです。
 ところで、指導者の最初の疑問は「私は何をやるべきなのだろうか」です。稽古をして、強くなってそれで終わりでもありません。指導者の皆さんが、他流派の大会に参加したら、それが極真会館宮城県本部であることが知られるのです。そして、彼らは宮城県本部の指導者について話はじめ、極真の指導者がどのような人物であるかという事を言うようになります。どの社会でも、新参者をテストしようという傾向を持っているものなのです。特に重要な点は、そのように評価されることを念頭に置きながら、他流派の責任者と互いに理解しあい、一つになりさえすれば良いのです。
 重要な点は、極真の指導者がなぜ大会に来ているのか。空手界のため、あるいは大会のために何をやろうとしているのかを、どうやって主催者に理解してもらうかという事なのです。私自身、あらゆる他流派の大会に参加していたころは、これと同じパターンに従って行動しただけなのです。そして、各道場の師範の皆様にあったとき必ず、私が何をしようとしているのかを、彼ら一人一人に説明したのです。その時は、私の言っていることが彼らにわからなったのですが、今ではその中の多くの指導者がその意味することを理解するようになってきているのです。今後私が進めていくことを、各他流派の師範の皆様に説明したのです。
 そのようにして、足らないところは、ホームページでも説明し、私がやるべきことの全てのビジョンを包み隠さず話したのです。道場生を獲得する方法や、教育してトレーニングしていく方法など、まったく極秘にすることはしなかったのです。もちろん、話してきた内容はごく一部の事でしかないのです。そして、「時代」は変わりました。いつしか、道場生の活躍は目覚ましいものがあるのです。私は、今でも忙しくしています。家で暇を持て余しているという事は無いのです。私は年々前進し、それでも疲れを顔に出そうともしません。もちろん、私から逃げ出した人もいました。そのような事を考えると、今も不思議でならないのです。