2013年12月3日(八段語録1915)

指導者に告ぐ(20)


 最近の若者は、武道に関心を示していないのです。戦う事はゲームの世界であって、自分を磨こうとはしないようです。そして、多くの若者が、自らを鍛えるという事から去っているのです。どうしてでしょうか。それは、安易な道に走っているからです。しかし、必ず新たな武道の時代が来るからと信じているのです。極真空手の後見人たちが訪れる時代がやがてやってくるのです。だから、私は大きな希望を抱いているのです。過去何度も人間の誤った目的の為に、武道が利用されてきました。今でさえ、興行目的で、見世物になったりしているのです。
 私たちは、はっきり宣言しているのです。青少年の教育目的に活用しなければならないことの重要性をです。私たちは、極真空手の活用目的を改めなければならないのです。だから極真会館があるのだという事なのです。それゆえに、私たちは勇敢な精神を開拓しなければならないのです。過去の興行での見世物ではなく、もっと勇敢で大胆な青少年教育という目標の為なのです。その精神を開拓するための最高の運動を起こそうとしているのです。青少年たちの間に、その基準を高揚させる運動として展開しなければならないのです。それが武道であり、極真空手なのです。 
 ところで、もう少し深く武道を考えてみたいと思います。健康な心身を作り上げるにあたって、極真空手に勝るものはあまり多くありません。良い精神を持って極真空手を志すならば、邪心は道場生を、決して蝕み、攻撃することはないのです。今まで、武道は、歴史上偉大な目的の為に何度も用いられてきました。もちろん、不幸にも悪意を持って用いられたこともあったのも事実です。しかし、極真会館のように、教育という目的を掲げて歩むならば、建設的で良い目的の為に用いることができるのです。これが、重要な点なのです。
 他の団体に見るような、ある指導者が傲慢な態度で、武道を志すとするならば、より高次元の使用目的があることをその指導者に教えなければならないのです。また、全世界規模で発展した極真会館が先頭を切って、新たな教育という運動を起こさなければならないのです。私たちは生活面での武道精神で身を固めて、倫理道徳を守らなければならないのです。今、私たちは、そのような意味で、知的にも、肉体的にも準備していく必要があるのです。