2013年11月28日(八段語録1910)

指導者に告ぐ(15)


 はっきりしていることは、道場の全ての指導者は、菅野師範を通ってこなければ、ならないことです。つまり、師範としての地位にある人を通過してこなければならないのです。道場の運営・稽古指導・道場生の訓練は彼の下でなされるのです。もちろん、その地位にある人は、誰でも自分の事は忘れて、まず道場生の訓練をすることに気を使わなければならないのです。菅野師範は高い基準を保っているので、師範として私は、その地位を担ってもらっているのです。彼は、道場で他の道場生と共に汗を流し、そこにいて指導者を訓練します。いずれは、全国の他の指導者も訓練できれば、申し分ないと思っているのです。
 これは、この極真会館を背負っていくための、恵まれた機会なのです。もしここで立派に自らを確立したならば、何でもやれるようになるのです。そのような意味では、次の後継が築かれていく標本になることは間違いないことです。もし、次の指導者が師範として独り立ちして人々の尊敬を受けるようになれば、彼はそこから更に前進することができるのです。世の中にビジネスの経営者は、多数おりますが、武道を指導して、団体を率いる指導者はそう多くないのです。そのような意味では、次の未来が開けているのです。
 特に、師範を中心として願う標語は「一体化」です。道場の指導者として、他の団体と比較すべきです。他の団体で稽古をした道場生が,宮城県本部は他の団体と違って、素晴らしいという証が立つようであれば、それが成功の第一歩なのです。それが、意見が食い違って、批判ばかり指導者の間に生まれるようでは、話になりません。池袋の本部で修業をした時の私も、総裁の批判を絶えずしていた指導者もいました。結局は消えていきました。私も無理難題の課題を与えられ、心を砕かれることも多かったのですが、「押忍」を通し続けて、最後まで付き従っていきました。これが、今の私が誇ることになったのです。
 その結果、多くの訓練を受けました。そしてあらゆる指導力を身に着けたことになります。課題に対して果敢に取り組んだわけです。ただ稽古をしていたわけではないのです。どのようにして、基盤を拡大することができるのか、自ら考えるべきです。その中には、自ら動かなければならないのです。技術面もさることながら、指導者であるからには、一流の運営者でなければならないのです。わからないことがいくらかでもあれば、人に教えることはできないのです。
 一流の指導者にならなければならないのです。他に道はないのです。極真空手道についての書籍を多く読むことから初めて、ひたすら学ぶのです。図書館に行けば、総裁の書いた本がたくさんあります。極真空手について隅から隅まで知り尽くす必要があります。そしてそれを分解し、経験すべきです。そのような意味では、極真空手の専門家になるべきです。あくまで雇われ指導員ではいけないのです。自分の教室の教育の面についても忙しく指示を与えていかなければならないのです。それと同じように、勉強を重ねるべきです。指導者段階に話すことを、こうして公開しているのですから、悟りを開いて上に上がってきてください。そこから、前進拡張して、道場の目的を成就すべきです。上手に指導し一生懸命動き、一つの企画から別の企画へと敏速に行動すれば、指導者の基盤はすぐにできます。それは、指導者の基盤になるのです。指導者は地域を代表し、いつの日か、多くの事が成せるはずです。それは指導者の信望になります。仙台市が注目し、歓迎するでしょう。良い人達が多数やってきます。そして皆さんの指導を仰ぐことになると思います。