2013年11月27日(八段語録1909)

第120回 天皇皇后陛下を迎えての消防団記念式典(2)


 朝5時45分起床、豪華な風呂に入って、入念に心身の手入れをして、ハッピ姿になって、朝食を取り、地下鉄後楽園を目指しました。式典の由来は、明治27年の消防組規則(勅令)の制定による全国統一した姿の消防組(消防団の前身)のスタートまでさかのぼります。今年はそれから120年目という事なのです。改めてこの式典に仙台梯子乗り隊の纏振りとして参席できることを、心から感謝するのです。
 今回の大会は、日本消防の発展の歩みを振り返りながらの記念式典であり、消防実践の変遷も辿るというものです。日本消防にとって近年の経緯は東日本大震災という事になります。確かに当時は、極めて困難な状況の下で粘り強く賢明な活動をし、それなりの成果をもたらしたことになります。
 私たちは、消防の活動を支えるものとして、自分の地域社会を大切にするという事を更考えさせられました。それを、キリスト教精神でもある「愛」といってもよいのではないかと思うのです。そして現実の消火活動として展開するためには、消防としての知識・経験・技術や必要な装備の整備がなされなければならないという事です。そのような意味では「愛」は「力」となります。そのような意味であるかどうか分かりませんが、今回の記念式典のテーマは「消防 その愛と力」なのです。
ところで、今回の司会は、徳光和夫さんと平野啓子さんでした。大会前に映画上映や歌等が披露され、10時からは纏振りの演技が始まりました。そして梯子乗りです。メインの責任を果たして、記念式典が始まりました。日本国の三権の長が出席です。安倍晋三内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官といった中枢の参席でした。更に、天童皇后両陛下の出席でした。
 私は、纏振りとして、僅か十数メートル近くで、両陛下のご尊顔を拝したという事です。実際に心が清められ、清廉な気持ちで、涙が流れました。今回の消防の役割を担っての纏振りという事でしたので、改めて、この国と地域を守りたいという思いが強く胸を貫いたのでした。私の今まで活動してきたことに、間違いという確信を得るに至ったのです。
 大会を二時近くに終了して、一路仙台に帰仙です。心に期するものがありました。更に次の段階で、両陛下にお会いできるような功績を積んでいきたいと思えたのです。そのような意味では、武芸者ですので、心身の管理を徹底して、理想の肉体と人格を目指すことであると思えるのです。私の歩みをこれからの道場生のモデルとして、更に国家・世界のために貢献できる人材の育成を図りたいと思えたのです。