2013年11月26日(八段語録1908)

第120回 天皇皇后陛下を迎えての消防団記念式典(1)


 天皇皇后陛下を迎えての消防祭に参加です。日本民族の血を引く私にとって、これ程の光栄なことはないのです。伝統文化である梯子乗りの纏振りでの参加です。出場が決定した後、三か月余は、火消しの纏振りの訓練に明け暮れてきました。気持ちは、全ての事情を優先して、この日のために備えるという事でした。仙台を朝9時に、貸切バスで出発して、一路東京ドームです。
 二十年余りの消防団員としての総決算のように思えます。今までやってきたことが報われる気がします。今年は還暦で、大厄という運勢ですが、陛下から守られているという実感です。纏振りという立場で陛下に拝謁できるという事は、何とも心を贖ってくれるような気持にもなります。火消ですので、ある意味で火事の延焼を吹き飛ばす役割であり、魔除けのような立場です。
 そのような、厄払い的な纏振りでの参加には、あらゆる意味を持たせてしまいます。個人的にも、保護司としても、先輩に見習うならば、園遊会に出席できる立場ですから、全ての厄を払って、十数年後の叙勲に備えたいと思うのです。叙勲の栄光まで、道のりとして折り返し地点に立っているというところです。仙台市議9期全うした、叔父でさえ、叙勲の前に、交通事故にあって、いまだに叙勲の栄誉を待たされているという事を考えれば、これからの人生は慎重に、かつ大胆に望まなければならないという事なのかもしれないのです。
 今日はリハーサルなのです。東京ドームに到着して、6時間費やして、入念な進行のチェックでした。今回の消防梯子乗りの演技は、東京都・加賀・宮城の三県での演技なのです。四万人近い観衆の中で、梯子が10台でしたので、注目度はかなりのものです。この消防団の記念式典は45年もの間なかったという事なので、歴史的な記念行事という事になります。最初から私たちは緊張しっぱなしでしたが、リハーサルでのスタッフも、相当困難を極めていました。お蔭で、東京ドームの中を行ったり来たりする有様で、私も爆発寸前という状態でした。
 無事にリハーサルを終えて、到着したホテルは、超一流のオオクラホテルです。日商が共催しなければ実現できないような超VIP待遇です。夕食は飲み放題の中華料理であり、豪華そのものです。更に、部屋はツインの今まで宿泊したことのないような、スイートルームでした。リハーサルの爆発しそうな気持ちをここで慰められるようです。それにしても、一生の思い出としては忘れられない時を過ごしているという実感でした。