2013年11月25日(八段語録1907)

指導者に告ぐ(14)


 私は、宮城県本部の事だけを考えていくわけにはいかなくなっています。各都道府県や世界各国の事も会長と一緒に考えなければならないのです。また、色々な国へ行かなければならないのです。もし、宮城県本部にずっといたならば、他の都道府県や世界各国はどうなるのでしょうか。出かけなければ、現場は私を責めるかもしれません。他で、私を必要としているのです。他の極真本部は、自分達の本部で色々な事が成され、どうしなければならないかというアドバイスを欲しているのです。そのような意味では、私を必要としているのです。
 私は、全国に極真の本部の整備を真剣に考えているのです。そこでは、暗中模索しながら、基盤を築こうとしているのです。そこで、私は各本部で、今まで培った指導を実践し、問題点を把握しながら教えることができるのです。それは、実に素晴らしいことだと思います。今までの旧態以前の指導者は、版図を広げましたが、現場の管理は不十分で、そこでの人材を育てるという事に関しては手薄でした。ある意味で、活用できるものを全部利用しただけでした。極真の伝統、基本稽古、移動稽古、型、組手といった伝統の継承に関しては不十分だったのです。それが、極真会館の土台を揺るがした原因でもあるのです。
 私は、何かを伝えようとする意欲に燃えているのです。基本の立ち方さえ、不十分な事が多いのです。他の本部の道場は、今での貧弱に道場を運営するだけに留まっているのです。これからは、世界の道場を指導しなければならないと痛切に感じるのです。世界各国の道場を見渡すならば、偽物の黒帯で、何ら極真の稽古の伝統の教育を受けていないのです。ただ、マネをしているだけで、極真の伝統すら全く理解していないのです。これらの過ちは、正しい指導をしていないことによることが多いのです。これらの事を解決しなければ、極真会館の伝統を学んだものとして、納得は行かないのです。そのような意味では、道場生の育成、指導者の育成、道場の運営について、全てを彼らに指導しなければならないのです。
しかしながら、過去、問題が一つありました。それは、しっかり指導を受けると、彼らは、私から分派して、極真の伝統で、裏切って別の団体を立ち上げる輩になったことなのです。それが蔓延して、いとも当たり前のようにふるまっているのを見ると、それは、問題であると言わざるを得ません。そして、それに対する私の反応は、「わざわざ教育する必要などなかったのではないか」という事に結論を持っていくことになるのです。私の場合、それを否定することに苦労するのですが。
そして、それらの分派を起こした者たちが、この弱点を利用しようとするのです。彼らは、そのような分派した道場を先導し、結束を一時するのです。そして、唯一、希望はこの団体だと言わんばかりです。そこで、実践空手の理想、空手界の革命であるかのごとく、言うのですが、それは、嘘だという事は既に証明されているのです。なぜならば、極真を反逆していった人たちの歴史の知識があるならば、それが武道精神から離れて、武道の道とは何ら関係がないことであると理解できるからなのです。このようにして、反旗を翻した者たちは、結束どころか、お互いが反目しあうようになるのです。反目しあって、決して融合しようとはしないのですが、蛇の道は蛇という事になります。嘘ではないかと思うならば、調べてみればいいのです。すぐにわかります。彼らの戦術はとてもはっきりしています。それも、容認しながら一緒の環境でやるべきであろうと、忍耐心を抱くのです。
なぜならば、社会のためになっていると思うからです。それでも、自己矛盾にさいなまされます。それでも、別れていった人に対しても心を癒す必要があると思うのです。自己矛盾は続きます。空のように高く、海のように深い心情の確立という事です。私から害は絶対に与えないようにするのです。