2013年11月22日(八段語録1904)

指導者に告ぐ(11)


 宮城県本部の二倍化の役割を担うためには、仙台市内の十か所の教室から二十か所に倍増しなければならないのです。その為には、現在の指導者から次を託せる指導者を育てなければならないという事になります。そして責任を担っていかなければならないのです。その指導者は、道場生と同じ目線に立って、教育しなければならないのです。そして、極真空手の技術面と精神面の両面を教育します。つまり、武道精神をしっかり指導するのです。
 最終的には、極真精神を教えなければならないのです。道場生は、武道精神の何たるかを理解することができるようになり、道場生を未来の指導者に向かって成長させ、備えてあげなければならないのです。そうしないと、現代の訳わからない俗悪世界に飲み込まれて、埋没してしまうのです。指導者はもっとも基礎的な事から彼らに教えることができなければなりません。そして、先頭になって師範が巡回師となって、すべての教室を訪問して、理念と歴史に則って指導者を教育しなければならないのです。
 そして、私が師範を教育したように、いつやってくるかを指導者に知らせ、指導者と会って食事を共にすべきです。そうすることによって、指導者はあらゆるアイデアを発想するようになるのです。道場生は、新鮮な武道理念と技を身に着けることができるのです。この計画を実行したならば、道場生は二倍になります。そう思いませんか。そうすることによって、私たちは、最初の二十の教室から始まって、百の教室も夢ではないのです。
 この極真会館を、実に素晴らしくて美しい団体として、発展することを想像してみてください。それは、決して沈まない極真会館なのです。あらゆる試練が来ても、今まで乗り越えてきたように、前進するのです。理念がしっかりしているので、どんな試練が来ても沈まないし、指導者教育が徹底しているので崩れないのです。どんな状況の中でも、いつしか浮上するのです。かつての、東日本大震災が来ても沈みませんでした。極真精神に命綱として結んだのですから問題は発生しなかったのです。津波によって、沿岸線は、犠牲になってしまったのですが、住民が立ち上がっていったように負けないのです。道場生は、大丈夫なのです。それは、日本古来の武道精神の輝きを、更に放っている極真空手だからなのです。
 東日本大震災後、勢いを増して前進していく極真会館なのです。指導者の皆さんが、先を競って、指導して、道場生を増やすべきです。これも指導者の社会的基盤確立に役立つのです。こういう面からも、眺めていることです。指導者が優秀な指導者になるときに、極真会館も素晴らしい団体になるのです。そして、道場生が成長して、社会に出ていくことを考えたならば、更に素晴らしい感動を受けるはずです。
 このアイデアに関して指導者の皆さんは賛成しますか。それとも反対ですか。では、指導者の皆さんが成功したならば、誰が得をするでしょうか。指導者です。成功することは良いことです。それを道場生のために全力を投入しさえすればいいのです。だから、今まで私は極真会館の伝統を継承してきたのです。この二倍の教室を成功させるのが、指導者の責任という事になります。その努力は決して失われることはないのです。さらに、成功を他の指導者に分け与えてやれば、絶対に失われることはないのです。