2013年11月21日(八段語録1903)

指導者に告ぐ(10)


 基盤の拡張をどのようにすべきかのテーマです。私たちが、空手道という分野で前進し実績を上げていることを知れば、行政も援助する気になると思うの です。せっかくの、日本で生まれた武道を活用せずして何になるのでしょうか。結局、せっかくの武道を日本国民が共有できなくなってしまうでしょう。
 もし、私たちが、武道の伝統を広めていくとするならば、青少年教育に必ず有効に使われるはずです。このことによって、必ず日本の青少年教育に有効に なると思うのです。このような提言は、いずれ切実な問題になると思うのです。自分たちの国民の教育をどのようにすることができるかという事です。議論は大きくなっているし、多くの課題を残しているのです。ある意味でこの日本に対する、私たちが活動していることは正しいと評価される日はほど遠くないと思うのです。
 ところで、私たちは、武道精神を中心として教育して、その基台を作っているのです。そして、大きな変化が、教育界に起こることを望んでいるのです。 これは単なる空想ではないのです。着実に進行してきましたし、これからも影響を与えていくことになるのです。指導者も、極真空手というものをいったんつかみさえすれば、それを途中で投げ出すことは絶対にしないでしょう。それだけ魅力的なのです。なぜならば、武道精神に空手道を通じて近づいていく、最短の近道だからなのです。
 一度、武道精神を身に纏えば、世俗にまみれてしがみついていく理由はなくなります。世俗的生活よりも、武道精神を身に纏ったほうが、色々なチャンスがあり、やるべきこと、なさなければならないことが多いという事に気が付くのです。私たちは、極真会館という基盤を整えているし、この武道教育の基盤は揺るがないのです。道場でもって教育できない青少年などいないのです。例え、極真空手は危険であるという理由で、世間が拒んだとしても、見当違いというものです。私たちは困りません。なぜならば、我々は教育に自信を持っているからです。
 そして、そこから発展しようとするのです。そのためには、まず私たちは、訓練が必要であることは間違いないことです。今の基盤の二倍化を目指そうとするのですが、それは容易な事なのです。指導者の中にやる気のある人が出てきて、教室を増やすことが必要です。大して難しいことではないのです。まず、現場の師範から指導をしっかり受けます。指導者としての内容ができたならば、計画して指導する日と場所を持ちます。道場生を増やして、そして適当な人数にします。それが、基盤形成になります。そして、全体との調和を取りながら、現場の師範に相談しながら実行するだけです。
 細かいことは、師範と事務局で指導するのです。そして、最後に継続するという鉄則です。このような内容を組み合わせさえすれば、大して難しいことではないのです。そのために、厳しい修行を指導者はしているのであり、級を上げていくことこそ至難の業なのです。極真会館宮城県本部は、どのぐらい良い道場でしょうか。それは素晴らしい道場なのです。私と共に歩んだ指導者の中で、今まで極真会館に責任を持った一番弟子は、菅野師範でした。彼は極真精神で、美しい生き方をしてきたことになります。またそれは、最初の勝利パターンですが、彼は極真精神を身に着けてきました。最初の彼は、美しい生き方ができないと思っていたようでしたが、頑丈な精神と肉体を形成し、世間一般の、他の人生を生きている人と天地の程の差をつけてしまったのです。税理士の国家資格も十年の歳月をかけて見事獲得もしたのです。それに続く道場生が現れなければ発展はありえないのです。批判や不平不満はいつでも言えます。
それよりも、よきところを指導者は見習って、次に続くべきです。