2013年11月20日(八段語録1902)

指導者に告ぐ(9)


 極真会館は、かつて武道精神をもって、世界の王座に君臨していた団体なのです。大山総裁が亡くなってからは、残念ながら、過去二十年間、分派を繰り返しているのです。そして、現在、自らの力で武道空手を収集することができないほど、あらゆる流派が乱立するようになっているのです。
 一方、武道精神を学ぼうとする道場生は、少なくなりつつあるかというならば、そんなことはないのです。事実、極真空手が立ち上がってから、武道空手が主流のようになっているのです。そのような意味では、しっかりした稽古に則った人材が必要になってくるのです。
 そして、道場生が受け継ぐことができる基盤を、指導者は築いていかなければならないのです。今年は、既にやり方の基準というものが確立しているので、指導者は、ただそれを覚えて実践することなのです。それは情熱を掻き立てると同時に、やりがいのある分野なのです。
 私は、青少年教育という観点から、もっとも適した極真会館の道を切り開くことを支援してきました。今では、子供たちの教育に適した道場であると、一般社会から認知されてきたのです。それは、根本的に教育内容を見直し、現在青少年が課題とすることを解決すべく立ち上がったことになるのです。つまり、指導者が成すべきことは、青少年教育という観点を強調したわけです。
 それも、その教育は指導者達のためになるのです。何度も繰り返すのですが、指導者の価値は、道場生の成長にあります。それゆえに、皆さんは、新鮮な心を配信しなければならないのです。新鮮な心を配信する限り、それを拒む道場生など一人もいません。道場生は、新鮮な心に対して、最高の敬意を払うのです。道場生が指導者の価値が分かります。
 今まで話したことは、空手道に関してですが、それだけでは、限界があります。指導者は、社会貢献をすべきであるという事です。つまり、社会との関わりを、仕事やボランティアを通じて貢献することです。このような関わりは研究する必要があります。健全な精神の持ち主が、無私の精神で取り組むべきなのです。指導者自らが、このような分野で前進し実績を上げていることを知れば、地方自治体も応援したいという気持ちになるはずです。
 私も、今月24日・25日の両日、全国の65回消防祭に参加します。梯子乗りの纏の火消の様子を実演します。今回は東京ドームでの演技になります。天皇陛下を迎えての天覧イベントなのです。陛下の前で演技ができるという事は、実に光栄なことです。日本民族としての血が騒ぎます。私たちの準備されているホテルも「オオクラ」ですから、この日程は生涯の記念になりそうです。
私の目指していることは、社会貢献なのです。国家の仕事としての法務大臣から委嘱された「保護司」更に、「社明」での原町地区委員長はもう十数年の年月を数えました。
 県においての、「薬物乱用防止指導委員」警察署長から委任された「少年補導員」仙台市の仕事も「社会福祉協議会原町地区副会長」「宮城野消防署団本部部長」更に、交通指導員に来月委嘱されるなど、益々忙しくなります。それが、最終的に極真会館の社会的責任に連結すると考えているのです。
 このような役職をもって、人生を歩んでいるわけですから、決して邪悪な道にはいけないのです。あくまでも、日本国民であり宮城県民として、更には仙台市民として、模範となる人生を過ごさざるを得ないのです。自分に「縛り」をして、魂の研鑚に勤しもうとするのです。晩年は人生の集大成です。ここで崩れるわけにはいかないのです。