2011年4月30日(八段語録1299)
復興への道(16)
審査会二日目になりました。今日は広島市中区のスポーツセンターが会場なのです。審査を待ち望む白帯の道場生が整列していました。どの顔を眺めても、宮城師範の教育の成果の表れがありありなのです。広島での師範の努力の結果がここに集まった道場生ということになります。私も会長の補佐としての自覚が生じてきます。そのせいもあって、45分間も道場生とご父兄の前で話し始めてしまいました。それも思う存分です。
昔の修行時代が思い出されるのです。この道に身を捧げたその日からのストーリーが続きます。その経緯は、波乱万丈という言葉がぴったりします。その話に聞き入る道場生やご父兄は、親近感を覚えているようでした。ひょっとして受け入れられているのかなと思うのです。
時間は早いもので、夕方の4時頃には、全てのプログラムが終了しました。これからの日本を背負って立つ子供達の事を考えると、極真空手という道を切り開いて、多くの青年に誇りを持たせたいと切に思うのです。武道という教育現場に自分が存在して良かったと思えるのです。
そのような事を考えながら、東日本大震災での経済的落ち込みのニュースをホテルで聞き入っていました。そうであろうと思う反面、大震災以上に原発の放射能漏れを始めとする心理的な不安が、社会を不安定化しているという事をも主張したくなるのです。恐怖がもたらされている現状が余りにも顕著に表れているからです。
しかも、その放射能漏れに関しての風評被害は、未知にして予測不能なものになっているのです。このような現状は、人々を悪しき方向性へと導いてしまうと思えてならないのです。
さて、このような予測不可能な事態を打開して、回復させるには、どのような展開が必要なのかと我ながら考えてしまいます。そうでなければ、国家のこれからの立ち直りや社会不安の解消も、有効たりうるすべを、掴む事が出来ないのです。一刻も早い原発の処理と、原子炉の回復が願われます。この事態打開が早道であると確信するのです。
この原発問題から起きる社会不安を取り除くならば、東日本大震災の復旧と復興はプラスに転じて活力にみなぎって行くはずなのです。これからは、社会が一体となって、ニーズに答えていくという姿勢があるならば、日本国家が国際的機関として立派に機能を果たして行く事ができるのです。
広島に来てまでも、東日本大震災の事が気がかりなのです。その復興の先陣を切って、私としても頑張りたいと、自然に思えるのです。着実にそして地道に私が行わなければならないミッションをこなして、来月からも、いっそうの努力を積み重ねようと身もだえしてしまいます。