2011年4月23日(八段語録1292)

復興への道(9)

 人を見分ける能力など私にはあると思わないのです。もちろん、そのような人物がいるのかというならば、疑問に感じるのです。しかし、人を見分ける能力はなくても、人を信頼する能力はあると思うのです。
 今日も、公的機関の教室を借りようとして奔走している事務局長がいます。3月11日の大震災で行政とタイアップして活用してきた教室が、避難所になったり、立ち入り禁止の施設になったりという事で、道場の稼働率が半減してしまったのです。
 会議を持ち、菅野師範の指示を受けながら一生懸命に業務をこなしているのです。事務局長は、これまで、あるプールの施設の支配人をしていたのです。4000人の生徒を管理していたのです。私も、このプールの施設で三年半アルバイトをしていたのです。十数年前の極真会館宮城県本部の草創期の頃なのです。
 私は、年上でもあったし、ちょっと変わっていたアルバイト生とう事もあって、よく話をしました。その三年半の間の支配人の仕事ぶりは、傍目で見てあらゆる危機と問題を切り抜けてきたように思いましたし、行動力があったのです。もちろん、問題に引きずり込まれる一面はありましたが、解決能力は抜群でした。
 その支配人が、今は極真会館の事務局長をしているのです。プールと道場では、仕事内容が似ているというのです。最初は戸惑っている事もあったし、プールの時との比較もしていましたが、事務局長が三年にも及ぶ道場への貢献を見ると、今の仕事は得意中の得意に映るのです。そして、彼がしていることは、これからの手塚グループの将来を担う事が出来る全国的業務になるのではないかと思うのです。
 そして、私は、本当の貢献を望むようになっているのです。そして、事務局長にも私は生涯報いていこうと思うのです。というのも、宮城県本部のスタッフは、皆彼を信じているのです。また能力に対して望む事も多いのです。大事にもしているのです。今の仕事の環境と仕事仲間は、言葉よりも雄弁に語っているようです。また、明確に真意が明らかにしているのです。誰も否定などしないのです。
 さて、今日は一日中雨です。夜遅くには、かなりの雨量になるようです。そのような一日なのですが、私は黙々トレーニングに励んでいるのです。肉体の老化との闘いは凄まじいものがあります。また去年庭仕事をして脚立からひっくり返って、全身を打ちつけたのですが、特に肩口を強く打撲して、今も痛むのです。特に腕を捻ると痛みは絶頂に達して数分屈んでしまいます。今は、その後遺症との闘いという事にもなります。私も頑張ります。道場生の皆さんもこれからよい季節になります。稽古に励みましょう。