2011年4月15日(八段語録1284)

復興への道(1)

 保護司会の理事会が行われました。新しく会長が変わるのです。その意味では人事という事での会合という事になります。もう既に10年の歳月、私も保護司会で活動してきました。特異的な存在として保護司会での活動なのです。というのも、保護司の大半は、お寺の住職であったり、キリスト教会の牧師であったり、心のケア―をする分野の人達なのですが、極真会館の師範が保護司になったというのは、極真歴史始まって以来の事だと思います。これは、武士道の精神を伝える意味では有意義なことです。
 さて、今日の本題に入るのですが、保護司会の人事という事になります。人事は、究極にして、おそらくは唯一の管理手段という事になります。組織の成果を左右するのは、当然人材という事になります。今回は川上副会長が会長に選出されました。お寺の住職の方であり、信望もとても厚いのです。
 保護司会も、これからの時代、大きな発展が願われます。その願われる方向と一致している方なのです。当然、いくら人物が立派であっても、保護司会の中で、会長を越えて仕事をする事はできないのですから、新しい希望が会長によって生まれてくるのです。つまり、今までの会長から、新しく選出された会長によって保護司会が内容において引き出されるものが大きいという事になるのです。
 しかしながら、会長を中心にして、誰を副会長にして、誰を外して、誰を移動させ、誰を昇進させるかという事は、保護司会の死活問題になるのです。それらの人事の質が、組織を真剣にマネジメントされるのか、掲げる役割を達成する事ができるのか、その使命、価値、目的が本物であるかどうかの内容を決定して行くものになるのです。
 今回は、執行部が各地区の内容をしっかり吸い上げる組織になっているかという事で、私からの提案は、各地区の責任者を会長中心に、平等に吸い上げていくようにしてほしいということでした。ある意味で、自分に近い人を身近におく人事程、間違ってしまう傾向があるのです。というのも、人を見分けるなどという事は、限界があると思うし、人間に与えられた力では無いように思うのです。
 私は、百発百中に近い人事を行うには、各地区平等にスタッフに起用すべきであるという前提に従うべきであると主張したわけです。それは、人を見分ける力などあり得ようはずはないという前提からなのです。自らの知識や眼力に頼ることなく、平等に地域から人材を登用して、はじめて多くの事を成し遂げる組織になるのではないかという意見を持つのでした。