2011年4月12日(八段語録1281)
復興への出発(12)
昨日の続きになります。ちょっと心が納得しないのです。原発の事故レベルも(7)に引き上がったというニュースも飛び込んできます。もう管直人首相には失望を感じてしまうのです。日本を率いる事ができる指導者を必要としているのですが、それに合致するとは到底思えないのです。
問題は、リーダーたるもの、リーダーに必要な基本的な能力があると思うのです。リーダーとしての基本的能力の一つには、あらゆる人々の言う事を聞く意欲、能力、姿勢であると思うのです。それを全く聞こうとせず、ハリネズミのようにかぎ回っているようにしか見えないのです。
もう政治家というスキルではなく、姿勢なのです。党内では、小沢元幹事長のように意見の合わない人を受け入れる事もせず、形だけの対策部会を持つだけで、人任せというイメージは拭いきれないのです。誰にもできる、いやしなければならない事だけは発言して、肝心な事に関しては、言及すらしないのです。
更に、コミュニケーションの意欲は全くないと感じてしまうのです。被災者のいる避難所に出向いての話し合いは、予定時間よりもかなり短く、多くの被災者の現状を理解しようとする意欲に欠けていると思うのです。どのような罵倒でも忍耐して聞き入れ、合意を持ってその場を締めくくるべきであると思うのです。
首相の答弁などを聞いても、言い訳がましく、ましてや的外れな事だけに終始しているように思うのです。最初からパーフェクトに行く筈はないのは誰もが同じだと思うのです。全てが、後手に回っている状況を見ると、対応の仕方がもう少し考えたほうが良いと思うのです。思った事が上手くいっていないのですから、やり直そうとする姿勢が必要であり、多くの専門家の知恵を借りながら、最後は自分が責任を持つ姿勢が必要なのではないかと思うのです。
この大震災に対して、首相として対応するにあたって、大震災の対処に比べて、首相としての立場は取るに足らないという事を認識すべきであると思うのです。自らが足らないならば、能力のある人物を指導者に立てる勇気も必要なのです。この大災害の眼下に、首相としての仕事をおくべきであり、もっと能力があると認める人材があるならば、登用して、自らは身を引く覚悟がなければならないと思うのです。
この大震災に対して、首相としての肩書を捨てて、望まなければならならないのです。さもなければ、この大災害を目前に、管直人という自己中心性だけが目立ち、虚栄のとりこになっているとしか映らないのです。何故、自分より優れた政治家を発掘して、後押ししないのでしょうか。最後まで後進の政治家を育てるという意識を持って後押しするリーダーになって貰いたいものです。