2011年4月11日(八段語録1280)

復興への出発(11)

 東日本大震災が起こってからすでに一ヶ月経ったのです。この時に日本の首相が管総理という事です。しかも、絶えす、政府に文句を言い続けてきた野党の一員なのです。その政党の議員が内閣に責任を持ち始めて一年もしない時に、この大震災は起こったのです。政府の要職の経験も浅く、政界では、ほとんど無視されていたと言って過言でないのです。
 しかし、時代が必要としないにも関わらず、首相になったのです。万事平穏の時だったならば国民は納得していたに違いないのです。少なくとも、内閣支持率の低下と共に消えていった人なのでしょう。しかし、東日本大震災に見舞われたのです。その時不幸にも彼がいたのです。 
 リーダーにとって最も重要な仕事は、危機の到来の時にどのように対応するかという事なのです。回避できない状況の中で、いい加減な事はできないのです。危機の時に何もせずに曖昧に政治的にやり過ごそうとする度量だけでは、責任の放棄としか言いようがありません。
 福島の原子力発電所の被災の件に如実に見る事ができるのです。この状況を予期し、先手を打たなければならなかったのだと思うのです。しかし、彼が取った行動は、現場任せであり、重大な事故にならない為の回避に対する統率力は、まるっきりないのです。すべてが後手なのです。ましてや、組織と体制を作るだけで責任を持とうとしないのです。
 私が提案したい事は、一国の首相として、国難にあって対処すべき体制の整った組織を築き上げるべきなのです。日本が一丸となって士気を高くして、取るべき行動を知り、自信に溢れ、互いに信じあう体制を築き上げることだと思うのです。
 今日本において重要な事は、首相への信頼を被災者全員に、にじみこませる事なのです。信頼なくして闘う事などできないのです。大震災から一ヶ月経って、被災者の多くの人達は、信頼してついて行く事ができるリーダーなのです。市民運動を持って政府を突き上げる方法とは異なるのです。今は逃げ隠れもできない一国の首相が管直人なのです。
 今の首相に誰も被災者は信頼してついて行こうとする気配さえないのです。私は、一国の首相を批判して、どうのこうのということではないのです。このような被災地を一刻も早く国の指導力でもって立て直して欲しいのです。今まで、国を背負って歩んだ人達は数多く大勢いるのです。責任回避する如く、組織だけ立ち上げ、後は人任せではいいのでしょうか。今こそ、首相が責任を持って先頭に立つべき時がきているのではないでしょうか。