2011年3月23日(八段語録1261)

東北・関東大震災

 宮城野区消防署に8時に出向くのです。八時半から清掃を始めて、9時にミーティングが始まりました。現状報告が消防職員のほうから10分程にわたりありました。今回の大災害は宮城県沿岸部に集中しているのです。想定外の予期しない大津波に何万という人命が失われているのです。
 かなりの時間が過ぎると、被害の大半が判明してきます。報告を受けるにつけ、悲惨さは極まります。さらに、原子力放射能事故という見えない敵に今立ち向かっているということなのです。現実の被害の大きさと、これからどのように襲ってくるのか分からない放射線災害の危機に立ち向かっているというのが現状なのです。
 今日は、心臓の病に倒れた北山事務局長のお見舞いに、仙台市宮城野区鶴ケ谷にある循環器系の治療に携わる病院を訪れました。本人の顔色は良いのです。回復の方向も早いと本人は語るのですが、医者の見解とは大分違いようです。今回で三回目ですので、たばこの摂取は、これで最後だと本人は決意しているようでした。
 今感じるのは、このような大災害に直面して、人の逞しさと儚さです。このような文明は、一日圏内で世界中に行くことができるようになったのです。つまり人類は距離を克服したのです。さらに、インターネットやメールの普及で、距離を克服するどころか距離を無くしてしまいました。そして、自然に立ち向かったはずの堤防が脆くも崩れ、さらに自然と逆行するように原子力利用を推進する中で、放射能漏れという、とてつもない危機に日本は立っているのです。それも原爆で被害にあった日本で起きているのですから皮肉です。
 私は、悲観しながらブログを書いているのではないのです。文明の力を、国を超えた地域の連帯、マスコミ等のようなリアルタイムに情報を提示しながら、現状を正しく認識するすべを知り得たのです。不安は解消され、デマは少ないのです。その結果、日本だけではなく、世界が一つの地球村として、国境も超えようとしているのです。
 大災害にも関わらず、復旧に関しても、急ピッチで回復する青写真が描かれ始めているのです。起きた大災害に対しては、もう元に戻すことはできないわけですから、私たちの行動力を持って、さらに、人類のあらゆる知恵を駆使して、取り組むべき時に来たのであろうと感じるのです。