2011年3月22日(八段語録1260)

東北・関東大震災

 再び宮城野区消防署に詰める事になりました。災害発生から既に10日以上が経過しました。人命救助を優先してきた消防ですが、生存の見込みが薄れてきているのが現状です。さらに、消火活動に関しては石油コンビナートの火災の終息、油漏れへの対応、通常以上の緊急搬送など忙しさが倍増しているという現状です。
 今回の大災害は、日本の観測史上最大のマグニチュード9,0という巨大地震と大津波、更には、福島原発第一号の事故と立て続けて、過去に類を見ない大災害に対峙しているという実感です。
 災害直後から緊急消防援助隊や自衛隊・警察をはじめとする支援団体が一致協力した活動が展開しています。今は津波を受けた地域で総力を挙げてのローラー作戦による検索活動が実施されているという現状です。その活動内容は、瓦礫の散乱している中、ヘドロのような泥水との闘いという事になります。この状態ですと、終息まで時間がかかるという事は目に見えているので、私達消防団においても、来月まで活動は続くという事になったのです。
 更に、菅野師範から連絡があり、北山事務局長が心臓の病気が再発して入院したということです。今回は軽傷であるという事ですが、今は集中治療室にいるということでした。大事な役割を背負っているので、いち早く回復して欲しいという思いになります。一人一人が大事なのです。お互いが尊敬しあってこそ、この極真会館の教育プログラムが完遂出来るのであり、大切な人なのです。
 今日、深く考える事は、大震災にあっても、日本人の秩序正しい生き方なのです。暴動も無く、秩序整然と被害の現状を認識して、お互い強調しあう姿こそ、他国とは違う精神なのです。これは、世界中に大きなインパクトを与えているのです。この精神の源流は、日本人が培ってきた文化であり、武士道の精神なのです。
 この精神こそ、世界中に伝播しようとするのが、私達極真会館手塚グループであると改めて感じるのです。世界中の人達が、日本の避難する人達の精神に感服しているのです。世界中の人達が関心を示している間、私達は頑張らなければならないのです。すなわち、この大震災の危機的状況を克服して、日本の精神土壌を理解してもらい、日本に対する関心の持続と個別の空手道関心の持に対する対応を考える工夫が必要であると思うのです。
 是が非でも、この大震災を勝利的に乗り越えて、この意味性を指導しなければならないのです。これを指導するのが極真会館手塚グループなのです。インターネットのようにクリックするだけで学ぶことはできないのです。時間をかけて、稽古の中で学んでもらうのです。