2011年3月20日(八段語録1258)

東北・関東大震災

 成田空港からの帰り、那須・塩原に車を止めて車内で一泊でした。到着は午後10時でした。この周辺では、コンビニは開いているのです。仙台市内の被災地ではコンビニが開いていることなど、考えられないので、当たり前の事なのですが、被災地から来ている私には不思議にも思えるのです。
車のリクライニングシートを全部倒して、狭い車内を寝床のようにします。カーテンを全部閉めて、休むことにしました。外気は結構寒いので、エンジンをかけっぱなしという事になります。環境に悪いのですが、身体を冷やすわけにはいかず、ジャンバーだけを掛けて休む事にしました。
 朝の陽ざしに誘われるように起きてみると、晴れているのです。通常はさわやかな朝という事になるのですが、今回ばかりはそうはいかないのです。福島原発の事故の場所から100キロも無いところなのです。万が一に備えて早めに出発する事にしました。
 ところで、国道を走って感じる事は、やけに車が上下するのです。理由は、地震で道路が歪んでいるのです。場所によっては、通行止めがあり、う回路を通過しなければならなくなっているのです。途中高速道路の連絡道があるのですが、緊急車両以外通行止という事態です。 
 そのような交通事情の中、二本松近くなると、燃料も少なくなってしまうのです。運よく開店したばかりのガソリンスタンドに遭遇です。先頭で給油する事ができるというラッキーな事になりました。燃料を満タンにして、余裕を持って出発です。
 福島を過ぎると、飲食店の閉店が目立つのです。ガスが通っていないのか、食材がないのか分かりませんが、営業している店が無くなっていきます。さらに、宮城に入ると、完全に営業はしていません。被災地であるという実感をするのです。被災地であるという事を念頭に置きながら、午後には、帰宅する事ができたのです。
 帰宅しても、妻の車の燃料がないという事で、私の車がフル回転です。やっと落ち着いて食卓に着いたのが8時ですから、目まぐるしく一日が過ぎていくという実感をするのです。夕食時には、疲労のピークを迎えているので、そのまま熟睡してしまいました。
 家は帰って、感じる事は、緊急事態はまだまだ続くであろうという事です。緊急時における精神態度をしっかり保ちながら、今の状況を正しく受け止めて、できる全ての事をしっかり取り組んで、スケジュールをこなしていきたいと感じるのでした。