2011年3月10日(八段語録1248)

これからの極真会館の運営 少子化へ変化は何の影響を受けるか

 道場として、考えていることの一つに、少子化が上げられるのです。今回宮城県内の公立の高校の入試に望んだ人数は600名弱と、少ない受験生だったのです。確実に少子化という変化を当たり前と捉えて見なければならないのです。
 このような現象を、私がとやかく語ろうとも、少子化の現象を止めることはできないのであって、このような変化に反応して、ただ子供の数が少なくなるというのではなく、量から質への活用をする機会として受け止めなければならないと感じるのです。
 それが、道場を運営しようとする私たちの決意でなければならないと思うのです。このような少子化の変化を、観察するのです。あらゆる角度から見なければならないのですが、両親が子供一人に対する教育レベルが高くなっているというのも一つの変化なのです。
 私たちの小中学校の時のクラスの多さは、半端なものではなかったのです。小学校で6クラスとか、中学校では16クラスとか、相当な人数がうごめいていたのです。そのためか、習い事を積極的に押し進めていく家庭は少なかったのです。
 そう考えると、今は、学童の数は少なくとも、両親の関心が教育にあるというはっきりした方向性があるので、空手道場に関しての意識も家族単位で考えると多いということなのです。このことが、道場として最大の変化をチャンスと考えることができなければ思うのです。
 空手道場に通う子供たちが、確かに増えているのです。これは本物の変化と見ることができるのです。かつて漫画や映画で、極真空手が話題となりました。道場生が、毎日列を作って入門したのです。そのような変化は、今となっては流行でしかなかったと思えるのです。そのような事で緩慢な運営をしていた時代を反省するのです。
 最近の変化は、本物の変化のような気がするのです。流行ではなく、はっきり子供たちを教育したいという事が動機となっているのです。昔の極真のように話にしか出てこないような事ではないのです。
 そして、今私としては、このような変化を改めて、いい方向に向かっていくための原動力としなければならないし、願われるレベルに答えていく事ができなければならないのです。このような事は、道場を運営していく上で考える事もできなかったし、予期せぬ事でした。このような変化は、私たち教育者に取って最高の力を出し切れる舞台だと思うのです。