2011年3月7日(八段語録1245)

これからの極真会館の運営 スタッフを通じて感じること


私の今までの人生の運営の仕方は、開拓精神を持って、果敢にチャレンジしていくことでした。これに関して何ら今でも変わらないのですが、少し時間を置いて考えようとすることが、最近の傾向なのです。
 というのも、絶えずリスクが伴う行動が私の今までの歩みだったと錯覚していたのです。高い目標を掲げて、いかにその内容を達成していくかに挑戦することは、とても意義あることに思っていました。
 しかし、よくよく考えてみると、高い目標に挑戦するために、私としては、結構準備をして戦っていたような気がするのです。全日本に出るために、相当練習をこなし、勝てる可能性のある状態で臨んでいたことになります。極真会館の運営においても、極端な方針を掲げて歩んでいるのではなく、実にオーソドックな流れが、現実には展開しているのです。
 今までの歩みを冷静に振り返ってみて、リスクが高いように思う事でも、実際の運営にあたっては、リスクを冒さないという方法を自然に取っているのです。全日本に出場するにあたっても、対戦してくる相手は、どのぐらいの練習量で望んでくるのかを緻密に計りながら、そのリスクを最小限にしていたように思えるのです。そのような事でなければ、トーナメントを戦う事ができなかったと思うのです。
 さらに、道場の運営においても、結果的に相当な教室を展開しているのですが、実際は、一つの教室のあり方を検討し続けた連続的な結果なのです。そうでなければ、今の宮城県本部の運営はおぼつかなかったのです。そして今の戦略も着実にして、しっかり未来を見据えた戦い方になっているのです。
 このような経験であると、認識を改めているのです。その今までの人生の成果を横的に展開しようとするのも今なのです。つまり、全国に宮城モデルを繁殖させようと努力を積み上げているのです。広島の宮城師範が同じように戦い続けていますし、東京の杉原師範も堅実な戦いをすると思うのです。
 これからの極真会館の運営は、リスクを求めて飛び出すよりも、時間をかけて、運営の流れをスムーズにする方が得策であると考えてしまうのです。そして、道場運営の基本は、リスク思考ではなく、どのような機会に恵まれるかであると再度確認するのです。今日は記念すべき日であります。いよいよ杉原師範を立てて、東京都進出です。この事も、機会思考を持ってしての結果なのです。