2011年2月1日(八段語録1211)

これからの極真会館の運営 近い未来へ

 60歳近くになると、西暦の暦よりも、昔ながらの旧暦の暦がピーンと来るのです。大寒とか立春とかという事もそうなのですが、2011年は2月3日から始まるというふうに思うと何か過ぎ去った一か月が元に戻ったようで、得したような気がします。
 人生における暦を読む、転換のような気もします。自分の心の中での際立った転換ということになるのです。早速旧暦が含まれているカレンダーを掛けながら、眺め始めているところなのです。何か今まで、人生を歩んできて、あらゆる峠を越えてきたような気がしますが、還暦という峠が迫っているせいか、昔の人の知恵を拝借したくなるのも自然なのかもしれないのです。
 今まで、50数年を賭けて人生を歩んできて、還暦が転換期であるという気持ちが膨れ上がると、次の時代の為に身支度をするような心境です。還暦を超えると世界観も変わるのかなという価値観も持ってしまうのです。もちろん、還暦を過ぎたならば、社会との関わりもまた違ってくるのだろうと漠然と思うのです。
 そして、当然私の事ですから楽天的に還暦後には、新しい世界が広がると確信もするのです。この転換期を私が越えた時には、新しく生まれる世代にとっては、私の生きた世代など、想像する事ができない程の昔話になるのかなという事を考えてしまうのです。
 私達の育った高度成長の時代は、中国をはじめ後進国を眺めるにつけ、まだ始まったばかりで、本格的に影響として、日本が辿った道を歩み始めるのではないかと直感するのです。もう既に、世界的ビジネスの構造が日本の高度成長時代に似ているのです。欧米で起こり、日本で起こり、東南アジア、中東アジアと世界的版図の広がりを見せているのです。
 さらに、教育の側面を見ても、高等教育が日本で起きましたが、隣の韓国そして中国と版図を広げているのも事実なのです。更に、アメリカの有名大学での上位を占める学生がアジア系である事を考えると、教育におけるイノベーションが起こっているという事にもなるのです。
 屁理屈でしょうが、アジアの発展と共に、私が還暦を超える頃には、旧暦の普遍化が世界的になされると思うのです。つまり、新しい時代が、アジアから出発して、私達の世代とは全く違った構造の変化が生まれてくるのではないかという考えにもなります。古き良き時代に生きたという実感のもと、ナツメロ的な思いになるのです。旧暦を近く感じるのは、未来に対する私の予感かもしれないのです。