2011年1月28日(八段語録1207)

これからの極真会館の運営

 私自身、スタッフを手助け扱いするだけの道場経営者には絶対ならないと決意しているのです。私の手助け扱いさせられるスタッフではないのです。成果を問われる事になるのは当然なのですが、スタッフは責任を持って道場の発展に寄与しているのです。現状を正しく分析して方向性をしっかり認識する道場責任者なのです。
 大山総裁の成功と失敗、そして分裂以降の各派による再生については、多くの書籍を見て感じるものがあります。しかし、これらの一連の流れの中で、大切な、はるかに大いなる意味を持つ事があるという事は認識されていないのです。それは、まさにスタッフを弟子扱いするがゆえの人権無視の実態なのです。
 各派の指導者達に感じる事は、道場発展に関して、トップダウン方式に、スタッフを指示待ち族にして、創造力を発揮しないロボットにしてしまう事なのです。それ故に、一見纏まっているかのように見える団体であっても、内部は乱れているのです。それは、道場発展に必要なのは、オーナーとその助手だけという発想なのです。そして後継者までも指示待ち族にしてしまっているのです。
 そして、自らの信念に固執しているだけになっているのです。もちろん、私も、最初はそのような時期もありました。しかし、一昨年からは、責任を持って運営する人物が現れたのです。それは、宮城県本部にとって最高の福音だったのです。それゆえ指導者が育つようになると、私の信念は二の次にして現場の責任者が実行するあらゆるアイデアを、積極的に支持するようになるのです。
 極真会館宮城県本部の指導者は、今までの伝統を踏まえながら、最良の意思決定をするようになってきています。私が命令無しに、スタッフが行動したからと言って、文句を言うという事はめったにないのです。ましてや、悪感情など抱く訳もないのです。もう既に私が、自らの信念を積極的に貫いて、間違いを証明しようという実験などしないのです。また暇もないし、反感などという無駄な買い物はしないのです。
 スタッフを信頼して、最大機能する責任に根ざした闘いができるかどうかは、信頼関係こそが唯一の内容になっているのです。