2011年1月26日(八段語録1205)

これからの極真会館の運営

 私は、人生において人間関係学(家族)を研究することに関心を持ってきましたし、また更に持ち始めているのです。道場の卒業生が二千人を超えるようになると、道場で今まで指導してきた事が、どれ程役に立ってもらっているかを考えるのです。道場ですから人間(家族)環境に関心を持つということが、とても重要なのです。
 私達の社会に対する貢献がこれからどのような継続と変革の両立を成し遂げていく事ができるのかは、極真会館宮城県本部に関わる中核の問題なのです。私達は、私達手塚グループの組織の変革の担い手になっているのです。会長の方針でグループが精鋭化しました。それは、心が通わなければ組織では無いという会長の主張なのです。
 私達は会長の姿勢、思考、手法を受け入れているのです。極真会館とう団体に関わりを持つようになって四十年近い年数が立ち始めているのですが、大山総裁と共に歩んだ期間と、総裁が亡くなってからの期間という転換期を越えてきているのです。
 というのも、手塚会長の発想は、フルコンタクトの実践空手道という内容を、青少年の教育を中核として捉え、空手道場という機能を、家族的親睦関係から機能させるのです。私達は、先駆けて新たに出発しつつある空手道場の在り方を、家族として位置づけた組織社会を構築していく事に心掛けたのでした。
 そしてそのすぐ後、大きく興隆してきた極真空手道を教育の資源として捉え、今の青少年問題の解決の一端を担う方向を目指しているのです。会長との船出は、空手道の継承と変革の両立を持って、地域社会に関わろうとする内容になっているのです。今まで培った一つ一つの指導内容は、誰も信念として大きくジャンプさせる覚悟なのです。
 それは、家族思想を前面に出して、家族を重要視する発想にあるのです。初めに私が主張した人間関係学は、実は詰まる所、家族という関係性を重視した生き方を中核に据えるという事なのです。道場生には、第一に教育の中で暴力を振るってはいけないと話します。第二に、大人として社会に出た場合には、離婚再婚を繰り返す人間としての生き方の選択は好ましくないと指導しているのです。それもこれも、進歩する文明社会で、極真精神として押さえておかなければならない原則なのです。