本部長通信120  2008年3月14日

ご両親のための「極真空手のしおり」(8)


教育部
教育の責任的立場
教育は車の車輪のようです。各教室の指導者がその中心的役割を果たします。教育を行うものとしての重要な内容は、教育に対する姿勢であると思います。

道場生は新しい道場生ですから、教育部として、好むと好まざるにかかわらず、私たちはどんな人でも受け入れていくのです。その時に、新しい入門者の中で、空手に対して意欲を持って行こうとする道場生たちならいいのですが、問題は中には事情を抱えた道場生、事情はなくても意欲をこれから啓発しようとする道場生です。

 そこで教育部としての心構えですが、教育部全体が、どんな子供たちでも立派になるという確信を持ち、どんな人でも空手教育しようとする意欲であると思います。



初級トレーニング(白帯〜オレンジ帯一本線)無級から9級
トレーニング期間二年 審査・合宿は3回以上 年に二回が望ましいのです。

@ 目指す目標に向けて、基本的な空手内容を理解する。空手を習う目標は指導者のようになることを子供たちは思いますから、理想的モデルをいつも提示できるようにします。

A 空手の技術的な内容の習得 基本 移動 型大極1・3

B 挨拶、礼儀作法、元気で明るい子供としての確立



中級トレーニング(青帯〜黄色帯一本線)8級から5級
トレーニング期間は二年 審査・合宿は3回 年に二回が望ましいのです。

@ 目指す目標は、指導者のようになりたいと思いますから、指導者が自己を確立し、子供たちのモデルとなります。

A その目標としている指導者として自覚します。いい加減な生活で帯では上がらないことを明確にし、楽しく指導します。指導者の人格が問われます。

B 空手技術に対する基準と理解 ピンヤン3までです。

C 礼儀作法の徹底 家庭における報告、相談、連絡ができる子に育てます。

D このレベルから大会にでることによって戦いを学びます。自分に打ち勝つことに目覚めさせます。

E 親のために生きる生き方を学びます。

F 同じレベルの道場生との調和できるようにします。

G 自然の素晴らしさを体験し自己管理できるようにします。自然に対する感謝できるようになります。

上級トレーニング(緑帯〜茶帯一本線)4級から1級
トレーニング期間は三年 審査・合宿は3回

@ 絶えず自分で精神統一できるようにする。目指すは指導者であるから、指導者として偽りなきよう努力します。このくらいの子供には誤魔化しは利きません。

A 空手の技術も高まるようにします。 実践組手の習得 型ピンヤン4・5ヤンツー サイファ ゲキサイ小・大

B 自己との戦いができるようにします。当然大会にも参加します。(型)でもよい。

C 礼儀作法とごまかしのない生活 報告・相談・連絡ができる。

D 指導者としての訓練 指導者として、前で技術的、精神的指導ができるようにします。

E 親だけでなく、多くの人のために生きられるように生活します。

F 先輩としての確立をなし、道場生と融合できるようにします。

G 自然を愛せる人格の確立にそだてます。