2011年1月15日(八段語録1194)

これからの極真会館の運営

 重要な事は出来ない事ではなく、出来る事なのです。あるべき道場の精神を要約しようとするとこの言葉に尽きるのです。青春時代お世話になった書籍の中で、「人を動かす」というデール・カーネギーの引用文があります。「己よりも優れた者の助けを得る技を知る者、ここに眠る。」というのであります。
 代表師範としての心がけの第一が、この引用文の中にあるのです。確かに、私の能力等たかが知れています。宮城県本部を運営して行こうとすると、私に全てを集中して、取るにならない判断をしていくとするならば、基盤拡大の時間は途方もなくかかってしまうと思うのです。
 しかし、極真会館宮城県本部には、私よりも優れた人達で満杯になっているのです。そのような優れた人達の能力の助けを受ける能力を、磨こうとしていのが私なのです。何故ならば青春時代あらゆる体験をして、この境地に至ったのです。自分だけで判断するとするならば、途方もない努力をしていかなければ到達するが出来ないという事を実感するのです。
 そのような意味では、この極真会館宮城県本部に、どれ程の優秀な人材がいるかという事なのです。その人達が目標に到達すべく、力を合せていくとするならば、原子爆弾でも、追いつかない威力を持つのです。
 私はというならば、そのような人達に囲まれて、重要な事以外は、全て整理して委ねていく事なのです。一日の歩みは、自分の到達しなければならない目標に真剣になるのです。そのような、実践をする時に、この組織の運営は爆発的に発展すると確信するのです。何故ならば、私以外の多くの能力によって切り開かれ、名実ともに私は「核心の大家」として王道を歩む事が出来るのです。
 これから、もっと多くの事を成し遂げていかなければならない私達です。今のスタッフの最大の強みを尊重し、それらの強みを伸ばす手助けだけすれば、私の役割の大半は終了するのです。それ故に、再び原点に立って語るのですが、組織の精神は、全員の能力が発揮されるからこそ、どこの団体よりも多くのことを成し遂げる事が出来るという事が言えるのです。
 そして代表師範としての私の到達しなければならない目標というのは、実践なのです。より中心的立場に立つと、理論を先立てそれに従ってあらゆる事が形成されるように思うようです。だがそのような事は、断言しないまでもめったにないのです。私の信念は理論が実践に先行する事などあり得ないとう、極端な意見すら持ち始めているのです。
 理論は、すでに有効性を確認された実体を体系化する事にあると思うのです。個を一般化し、教え学ぶもののできるもの、一般に適用できるものにすると考えるのです。ですから、私の目標は実践なのです。新規開拓も実践であり、教育指導も実践と思っているのです。そして、全ては成せば出来るのです。出来たものを理論化するだけなのです。