2011年1月7日(八段語録1186)

ラキンタ(モナさん邸)二日目

 近くの真新しいホテルでの泊まりです。ダブルベットが二つあり、キッチンで料理ができるコンドミデアム形式で、炊事、洗濯も自由にできるのです。さながら2LDKのマンションです。朝食は七時からで、バイキング方式で自由に食べられるのです。私達夫婦と母親との家族水入らずの生活の始まりです。
 今日は、突然、モナさん宅の次男の小学校での空手の指導が入りました。小学校の要請で二日間五年生を中心に日本の武士道を授業に取り入れたいということでした。この学年は、十二クラスあるので、二クラスずつに分けて、合計六回の指導をすることになりました。アメリカでも空手は人気があるのだと、今更ながら感動しています。
 というのも、モナさんのお母さんが、日本語をボランティアで週に二回教えているのです。日本から、遥々訪れる空手の先生に教授願いたいという申し出があったという事なのです。校長先生は、三十代後半か四十代初めの若い方で、日本の精神に興味を持っていらっしゃったものですから、私も意気投合しての指導ということになりました。
 小学校には、午前八時半には到着して、早速指導が始まります。通訳はモナさんのお母さんがされました。武道は礼儀を重んじる事、相手を大切にすることなど基本的な内容を話して、実技は聖義が基本から型、そしてコンビネーションに至るまで技術指導をしたのです。そのパターンを一日三ラウンドということになりましたので、目的が空手の普及という事にもなったのです。
 空手教室は午前中いっぱい十二分に時間をかけての、指導になったのです。私の母親も同席していたので、空手がどんな指導になるのか母も初めて見るので、新鮮な感動を受けているようでした。さらに、聖義の恋人のモナさんも、聖義の指導は見ているものの、頼もしくもあり、頼りにもなると感じていたようで、プラス評価ということなのです。
 空手の指導が終わってからは、昼食として野菜のバイキング料理を堪能する事になりました。本当に野菜だけのレストランで飲み物とスープが付いてくるくらいなのです。話を聞くと直接運営している農園があって、その野菜が直接レストランの食卓に上るようになっているシステムなのだそうです。それでも、指導で空腹になっている身体には、必要に迫られて吸収されていくのです。その後近くの画廊や美術品が並ぶ街並みを散策し、豊かな時間を過ごさせていただきました。
 何かしら聖義がこのラキンタという町に貢献して行くきっかけが出来たのではないかと親心に喜んだ次第です。夜は、ホテルに帰って妻の料理した食事に舌鼓です。外国の食材ですが、日本の料理にマッチして、日本にいた時と変わらない食事が頂けたのです。全ては感謝の内にあると思い、就寝に至ったのでした。