2011年1月3日(八段語録1182)

正月三日目

 今日は、母と温泉へ行くということになったのです。家族の中で、母と息子の私の二人きりの温泉ということです。三日目になると色々と子供達は、友達との遊びが待っているらしいのです。もう既に外出をしてしまっているようです。当然、妻は正月二日間で疲れ切ってしまっているのです。主婦には休みはないようです。その意味では、私と母が温泉に行く事には、大賛成ということになるのです。妻に残されているのは、父の介護だけということになるのです。それにしても、妻には休息はないということになります。心から感謝です。私と結婚したというより、森家へお嫁に来たということになるのです。
 午前十時には母と私は、家をでました。仙台市内に最も近い秋保温泉を選択しました。午前中からゆっくり温泉に入れるという場所という理由からです。温泉だけですと、元湯で源泉の秋保の町営公衆浴場があるのですが、少しゆっくりくつろぎたいという母の欲求と、私も温泉でゆっくりしたいという意見の一致で、ちょっと高めの価格でしたがホテル瑞鳳を選びました。
 それでも一人の入浴料が1300円とホテルに宿泊するよりは、安上がりなのです。浴室へ向かうまで豪華でした。途中に池があり、錦鯉が泳いでいるのです。まるで竜宮城にきた浦島太郎です。温泉に入ると、大きな浴場が一つと露天風呂が三つもありました。
 午前十一時に入浴して午後の三時まで健康ランドのお風呂のように休んでは入浴して新たなる一年の出発に向けての準備のようです。私の入浴の習慣は、半身浴なのです。全身を湯に沈めることはせずに、腰から上は湯けむりの中にさらします。その為に、一時間余りの時間が過ぎても浴室にたむろしているのです。
 半身浴の習慣は、結構以前から行っていて、修行僧のように色々と瞑想に耽ります。色々なスケジュールの中で体験をした事や良きアイデアを思いめぐらせるのです。当然理想が先行しますから、超観念的な世界になります。実践不可能な事も思い浮びます。それを提言してりするのですが、自分の信念になるには三年以上の歳月がかかってしまう事が少なくありません。それでも良き入浴時間を大切にします。
 温泉に来て、母親の顔を眺めるなり、これから何年親孝行出来るのかと自分に言い聞かせています。なるべく、青春時代の身勝手な振る舞いを埋めるべく、母と一緒の時間を過ごしたいと思うのです。何も母に尽くす事が無くても、一緒の時間を過ごすということが、最大の親孝行という事を肝に銘じていたいと心から思う、時の流れでした。