2010年12月29日(八段語録1177)

2010年の総決算(15)

 今年もあと三日を残すところとなりました。どのように極真会館を運営して行くかに関して、かなり突っ込んだ内容を書いております。もちろん、将来の事になるのです。武道精神を後世に伝えていく為にも、極真会館のこれからを考えるのは私の責務であると感じております。
 手塚グループのナンバー2という立場で組織の充実をさせていかなければならない事は、大前提なのです。私自身、秋田、福岡、新潟、広島と、会長とともに、組織拡大に貢献してきました。そして、古い人達に対して、「会長を支える」という切り口で整理がありました。その内容しっかりして、今会長をサポートする立場が明確にされてきたのです。
宮城県本部に関しても、現状維持ではなく、大きな発展を願うことになるのです。昨日も今後の継承問題を書きましたが、もう少し詳しく考え方を述べていきたいと思います。
 第一に、極真会館宮城県本部に関しては、世襲という事を考えるよりも、弟子の中から、信望を得て、能力をしっかり持った人物が、今後の宮城県本部の責任を持っていかなければならないと強く念願しています。一族で極真会館宮城県本部を固めようとは思わないのです。少なくとも、一族以上に勤勉に働き、道場の発展の積極的に推し進めていく人物でなければならないのです。
 第二に、簡単な事ですが、息子が継承するという事は、二の次で、トップとしてこれからの道場の発展に寄与しようとする立場は、師範との血族関係なく、段位を昇りつめた人物に信頼が寄せられると思うのです。今現在の好例が、専門的な能力が大きな意味を持つ財務やこれからの道場運営の研究開発の担当の師範であると思うのです。
 第三に、私は、息子に重要な立場を与えようという意識よりも、重要な地位に、極真会館宮城県本部の発展に心血を注ぐ人物が当らなければならないという事を考えるのです。それに対しるためらいは、全くないのです。新規入門者の拡大、教育、財務、研究開発、人事に必要な知識と経験は、余りにも膨大なのです。その意味では、しっかり継承できる人物が必要になって来るのです。
 この三点の原則を忠実に守っても、問題は発生します。特にトップの継承をめぐって起こってくるのが世の常であります。かつて極真会館継問題がそうでありました。一族の事情が道場の運営の事情に反するのです。従って、継承して行く時には、手塚会長を仲介者に立てながら、万全な態勢で移行して行くのがよいと思うのです。
 このような、しっかりとした見解が無かったので、今のような極真会館の分裂を引き起こしたということになるのです。大山総裁の後継がしっかりしなかったのです。その失敗を再び繰り返してはならないのです。
私自身、正当に手塚グループを引き継ぐ心構えをすると同時に、宮城県本部も次の世代へと移行していかなければならないと感じるこの頃です。