本部長通信116 2008年3月10日
ご両親のための「極真空手のしおり」(4)
現状報告
現在の手塚グループの運営は、改善の余地を残しております。世界のモデルを形成し、盤石な教育基盤を築き上げる観点に立つと、まだまだ改革改善の余地があります。確かに、三十数年余りの歳月、全員が努力を重ねてある程度の教育の形態は整ってきましたが、確実によき人材を教育し素晴らしい人格者に育成するためには、明確なビジョンと目標、そして教育戦略が必要になっています。
緩慢な教育運営ですと、現状維持が精一杯で、社会に一石を投ずる人格者を育成する使命が薄れてしまいます。特に、今は私たち極真会館に携わる者の精神的立場が重視されます。現実の生活に追われるあまり、空手指導の動機、姿勢があいまいになってはいけないのです。
教育は、段階的になされなければならないので、人材育成の流れにおいても、人格レベルの目標を考慮しつつ、確実に各段階、各期間の中で、教育目標を全うできるような体制をつくっていかなければならないと思うのです。この「極真空手のしおり」は、そういった精神的教育面ご父兄に理解してもらうための指導書です。
教育指導の充実によって、道場生の教育、そして技術の習得を明確にし、極真空手を指導する指導者を多く育てていきたいと思う次第です。
子供達の教育は長期戦です。毎月確実に生徒を成長させるためには、流れる川のような教育の流れを作り、そして絶えずポイントをチェックし、決してその川の流れがよどんでボウフラがわかないようにしていきたいものです。
師範稽古 移動突き 60分 蹴り40分