2010年12月7日(八段語録1155)

日本を出発して思う事のひとつ(2)

 息子も二十歳を過ぎて、既に二十二歳になろうとしているのです。柔道整復師を目指し、三年の歳月も流れようとしてい
ます。勉強は、かなり難しそうで苦戦している様子です。人生は修行ですから、そんなにうまくいく事ばかりでない事を肌
で感じているようです。それでも、空手歴はもう既に19年目に突入です。三歳から学び始めて、今まで続いているのですか
ら、親ながら頭が下がります。
 何ができなくても、親の後を追いかけて、今の年齢まで修行を重ねているという事は、それだけでも、何も勿体なくて親
が、要求する事さえできないものです。息子が、少しでも親の足跡を踏まえてくれるという有難さは、願ったり、叶ったり
の感動を受けてしまいます。
 それでも、専門学校で、めげずに、しっかり学んでいるだけでも、親は嬉しいものです。それだけではなく、極真会館の
指導員を務めているのです。道場には菅野師範を始め、養育係が揃っています。息子も焦ることなく、20年後の指導者を目
指せばいいのです。これから、人生学ぶ事ばかりです。焦らずに、慌てず、飽きずに一歩一歩を大切に歩んで欲しいもので
す。
 息子の能力を敢えて親として、言い当てるとしたならば、大器晩成に尽きるということです。地味ですが、確実に底力を
つけているように見えるのです。息子を指導する諸先輩が道場には多数いるのです。有難い事です。空手道についての事、
専門学校で資格を取る事、すべて落ち着いて構えていけばいいのです。
 ところで、最近息子が安定感を増していると父親が感じる要因に、初恋の人茂奈さんの影響が大きいのです。二年前から
アメリカと日本とのスカイプでの連絡を頻繁に取っていました。去年は二週間自宅にホームスティし、今年は、二カ月の間
滞在していました。そして、今茂奈さんは、母親の故郷の熊本市でお婆さんと一緒にいるのです。それ故に、ソフトバンク
を活用して、毎日電話で会話を重ねているようです。熊本では、ホットモットで弁当屋さんのアルバイトを始めていて、日
本語も上達してきているのです。
 来年春には、末娘の文誉と尚絅学院大学に通う予定を立てています。日本で保母さんの仕事がしたいという事なのです。
言葉のハンディーがあるので、一年間は科目履修生として、それから入学を考えているようなのです。文誉も、一緒に大学
に通う事ができるので心強く思っているのです。
 そんな、素晴らしい出会いを息子は成したのです。年齢は若くとも、しっかりとした初恋の人と共に人生を歩めるという
事は、幸せの一語に尽きるように思うのです。来年の1月には、早速、私の母と、私達夫婦、息子と茂奈さんで、アメリカ
のカルフォルニアに行って、茂奈さんのご家族にお会いするという計画を立てているのです。
 吉報なのか、息子の友達が京都の大学を卒業して帰ってきて、保育士の資格を取りに専門学校に通うそうです。大学を卒
業しても、今は就職難で、願った仕事に就けないという事情があるようです。それも息子にとっては、心強い事なのです。
何故ならば、小学校時代からの無二の親友なのです。その意味でも、息子の心の安定度は益々高まるばかりです。  とこ
ろで、息子本人は、うるさがっているのでしょうが、千順さんの息子への愛情は深いものがあります。それでも息子は、母
親に対しては、レベルの高い内容を要求しているようです。その要求の願いが、茂奈さんで叶ったようなのです。そのよう
な思いを海外から発するのは親バカなのでしょうか。