2010年12月3日(八段語録1151)

これからの極真会館の運営
10年の節目に入り極真会館宮城県本部の歴史は繰り返します(アーノルド・トインビー説より)

 極真会館手塚グループ宮城県本部も10年目の歳月を迎えようとしています。先ほど手塚会長と成田空港のコーヒーショップで愛弟子の愛子を囲んで、三人で話しているところです。会長もプエルトリコに向かう中で、これからの手塚グループの発展を新たなるものとしたいという意欲で満ちていました。
 今日アメリカに出発するにあたって、感じる事は、再び起業家精神を強調すべき時に入っているのではないかということです。ただし、それは、10年前のような、私が一人で立ち上げて、マネジメントをし、奔走するようなことではなく、新しい未来に向けて、新しい方向性を目指しながら、新事業として、組織化し、方向付けていく内容になって来るのです。
 その意味では、今回の○○○の○○社長の意気込みと、○○―エディケーションシステムの責任を持って歩もうとする○○代表と合流して行動するこれからの歩みは、歴史は循環するという考え方に一致するよう内容に見えるのです。ですが、10年前に戻った内容ではなく、もう一段階高次元的なものとして、螺旋状を描いて働いているように思うのです。
 そのような意味では、今回の合同企業の組織運営は、起業的な文化を再び呼び戻すような事になるのであると感じさせられるのです。一つの組織で頑張ってきたノウハウをお互い協力しながら、推し進めていく方向性を示唆しているのです。今回の事業立ち上げの決意は、過去10年間の極真会館の培った能力の上に、起業家精神の新たなる構造をつくる能力であると言って過言でないのです。
 歴史は、繰り返すのです。しかしもとの位置、あるいは昔の内容に戻ったかに見えたとしても、内容はより高次なものとなっているのです。それ故、極真会館の発展も螺旋状に動くという事なのです。
 私が出発させた当時の精神も、歴史が繰り返すというトインビーの説からして考えても、個人の起業家の段階を経た後に、螺旋状に発展して、組織を駆使した高次元の起業家精神の段階に至ると感じているのです。これからの宮城県本部の発展は、更なる能力を必要とされるのです。しかも、その起業家精神は、日常のマネジメントが行われている、今の極真会館の組織の中で発揮されなければならないのです。
 今の時点で私が考えているのは、10年前に出発した時のように、泉区の環状線の新設道場は、私を中心として大友師範とのコラボもいいのではないかと考えているのです。もちろん、今の組織の上に立脚し、新たなる組織の展開として、○○社長、○○代表、代表師範、そして大友師範が中心となって活動を行おうとする計画を考えているのです。
  その意味では、泉武道館で行われてきた佐藤先生教室を投入すると同時に、大友師範の型教室として泉の新設道場で両方のクラスの二コマ行いたいと思うのです。その内容を原点として今後の方向性を見出す出発点になるのではないかと考えているのです。 
 これからの方向性は、もう一度起業家精神に全員が戻るという原点に立たなければ、新たなる出発は出来ないと考えるのです。それ故、代表師範の私は、4時半に起床して、五時からチラシを配布し、渡辺博先生の辻たちに同行して7時より8時半まで、歩んできたのです。更に、毎日渡辺博先生と1時間の間、これからの日本について、検討を重ねてきているのです。
 1日の仕事を、朝の6時間に集約し、そこから空手家としての、基礎精神とトレーニングを2ラウンド行うというハードな戦いをしてきました。今年は、その意味では、かなり厳しい自己トレーニングを自らに課し、誰にも追いつけない努力の跡と精神姿勢を養ってきたということになるのです。その闘いを理解できる人がいるとは思いませんが、骨身を砕くような歩みでした。
 会長との世界巡回を始め、手塚グループとしての布石は、第二段階に突入したという意識で満たされます。さらに、宮城県本部を中心としては、最前線の歩みを毎日繰り返してきた訳なのです。ある意味で、私の指導方針は、トップダウン方式ではなく、ボトルアップの歩み方であると思うのです。
 それだから、誰にも要求するわけではないのです。中心者の闘いに共鳴して立ちあがる人間がどれだけいるかで、組織の拡大は決定します。そのような思いを心に刻みながら、日本を各県の本部長達に託し、宮城県本部を菅野師範に委ね、更なる発展の為に、世界と統一戦線を組んでいきたいと感じているのです。