2010年11月26日(八段語録1144)

これからの極真会館の運営
執行部の立場

執行部は、長期的な課題に集中しなければならないのです。短期的な課題、例えば日常の活動などは、臨時の仕事ぐらいに思わなければ、全体の方向性を見失ってしまうのです。具体的な方向性が代表師範より提案された場合には、それにどのようにしたら、良き模範解答ができるかという観点で、検討すべきなのでしょう。
今まで、ある一定の地域だけを対象に、道場の運営を行ってきました。その地域を重点的に活性化させるために、あらゆる検討をし続けてきた訳なのです。その段階から、次の段階へ移行しようとする、段階に来ているのは明白になっています。その段階とは、二極化への動きということになります。仙台市は五区に分かれています。最終的には、各区に各師範達が地域を活性化させる為に、指導者として送る計画にもなるのです。
将来的には各区に拠点を置き、そこからブランチが広がっていく組織が好ましいと思っております。その意味では、一つ手を打つという事を、具体的な課題として捉えていかなければ、執行部として効率的動きを損なってしまいます。その上で、具体的に指導者を教育して行きながら、責任を持って、各区を発展させる責任者を立てる事が望ましいのです。
代表師範の性格は、現状に満足して定着するようなタイプではないのです。出来るだけ多くの人に極真空手を学んでもらい、それによって人生を切り開いてもらおうとする気持ちが大きいのです。その意味でも、教育された指導者達が、最も有効な活躍ができる道を開拓すべきであり、希少な人材的資源に成長させていく事を確認して欲しいのです。
執行部の効率化を図るために、三年以内に二極化から五極化へ地域基盤を確立する為にどのようにすべきとか、二年以内に各区の責任者の教育を終えて、指導者の資質を把握して、本部の現状モデルを分散化して、千名体制に持っていくとか、具体的な目標だけが、執行部の能力を飛躍的に上げる対応力であると思うのです。
ある意味で、指導者の短所など、気にかけることでもないのです。人は欠点の塊なのです。指導者の姿勢や意欲は二の次に検討すべきであり、責任と自立性の中で、極真会館全体にどのように貢献してくれるかの役割を与えるべきであるのです。
これから三年が問題なのです。執行部のメンバーは、この三年で、極真会館宮城県本部の実質的な変化をもたらすいかなる貢献をすべきかを、青写真を描き、推し進めていくということに集中すべきだと感じるのです。