2010年11月6日(八段語録1121)

これからの極真会館の運営
代表師範は奇跡を求め、成果を上げようとする

善意だけでは、山は動かないのです。私達の指導は善意の塊です。良き人格を目指し、多くの人を指導してきました。しかし、山を動かすのはブルドーザーなのです。その意味では、善意の塊の私は、意外と計画と使命を持っただけで終わってしまうのです。必要なのは、ブルドーザーであり、詰るところ戦略なのです。つまり戦略が山を動かすのです。
とくに、運営を行う上で戦略は必要なのです。あるスタッフから忠告も受けるのです。「チラシを朝に業のように配ったって成果が表れていないではないですか」と、これに対して私なりに反論するのですが、これは私に取って、奇跡を求める行事のようなものなのです。
 一軒一軒訪問しながら、多くの家庭を外見から眺めながら、武道教育の在り方を考えて行くのです。回りながら、多くのインスピレーションが浮かんでくるのです。あらゆる方策を検討し、アイデアが頭の中を去来するのです。その意味では善意だけであり、業に通じているだけであって山は動かない事になります。スタッフの指摘は的中しているわけです。
先ほどから、戦略という言葉を綴っていますが、成果を求めて働こうとさせてくれるのが戦略という事は間違いないのです。かつて私は、一から極真会館宮城県本部の将来を担って動き始めました。暗中模索し、五里霧中の中を掻き分けて、一歩進んで二歩下がるという遠回りを何度も重ねながら歩んできたのでした。
そして、一つ一つ無駄な戦略に同意を得ることなく、砂を噛むような戦いをしたのを走馬灯のように思い出すのです。ある意味で、計画を実行していった事が、遊びに終わっていた事が多かったのです。計画をきれいに綴じて棚に置いて自己満足で終わっていたのでした。それだけで素晴らしい事を行っていると思っていたのでした。確かに計画を立案し、そして一人よがりの実行に取りかかったのでした。しかし、結果的には多くの失敗を重ねたことになるのです。
こうした事から、私は、あらゆる計画を推し進めていくときに、最初に、手塚会長に報告し、許可を得てからスタッフ全員で考えるという方向を取り始めてきているのです。それが可能である戦略と認定されてから、全員から期待され、行動の為の指針となると考えているのです。