本部長通信112  2008年3月6日

夫婦の所有物


 夫婦は何を所有しなければならないのでしょうか。財産ではないのです。師範は意識していることは、「幸福感」を所有したいということです。「幸福感」も時間とともに過ぎていきます。既に「幸福感」を所有したとしても、財産とは違い、過ぎ去ってしまいます。しかし、私は、所有して送り出していると思うのです。

 この前、友人からのよき話を聞きました。妻と日帰りで秋保温泉に行ったそうです。健康ランドのようなところで、温泉に入りいろいろな話に花を咲かせたそうです。まるで、天国にいるような感じだったと話していました。今の喜びを経験するようにしてくださった妻に友人が心の中で感謝したそうです。

 喜びと感動を与えてくれた妻と、より大切な思い出を、豊かに満喫することができたのです。その場は、一緒に楽しく過ごしたのです。妻とは息を吸うことも吐くことも共鳴していて呼吸するたびに妻により細やかな注意を払うようになっていたのです。

 この所有物は確かに過ぎ去っています。しかし、夫婦が連結したものであり、かけがえのないものになっているのです。理想の妻をほめたたえ「幸福感」を所有するものとしての生き方が大切ではないかと思います。

 

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