2010年11月1日(八段語録1116)

これからの極真会館の運営
グループの機動力

 大きな組織は、機動力が鈍くなるものです。例えるならば、亀とノミのようです。すなわち、ノミは、亀と違って身長の何倍も飛び跳ねる事ができるのです。大きな組織になると、機動力という事では、かなり鈍い動きになるのです。
 確かに、大きな組織は、動きが鈍くても、大きな成果をあげる事ができるのです。少人数では不可能な能力を動員する事ができるのです。しかし、大きな組織は規模の大きさが制約事項につながってしまうのです。象の身体のように何がどうなっているのか、分からなくなる可能性が大きいのです。
 さらにまた、大きな組織は、組織そのものについて考えると、一時に僅かな仕事にしか取り組めないものです。多方面に渡って活動すると、集中力に欠け、組織構造やコミュニケーションの工夫ではどうにもならなくなるのです。確かにトップダウンの組織構造からグループ方式や独立的な組織構造など試みてみるものの、大概は意思決定が隅々まで行き届かないのです。
 ところで、機動力のある手塚グループですと、全国せいぜい10か所の県本部ぐらいなのです。それ故、私達が得意とする機動力を駆使するならば、グループ全体に渡って集中力をより強く打ち出す事ができるのです。しかも、私達は、会長の一言で変化する事ができるのです。変化とイノベーションが主導権を握る事ができるグループであるという事なのです。
 そのために、執行部がしっかり会長の意向を受け止めて、希少で費用のかからない方向で成果を挙げていかなければならない事になるのです。成果と貢献の機会が、機動力と共に、増し加わって、成長分野へと、拡大していく事が可能なわけなのです。その意味では、今までと違って、ただ役職があるだけの組織では、到底考える事ができない成果が上がるのです。
 私達は、その意味では、人材という資源を浪費しない体制と整えていく事がこれからの課題であることは早急に願われる事なのです。個々が十分に能力を発揮できる組織こそが、これからの時代を駆け抜けていく事ができるグループであると断言できるのです。