2010年10月26日(八段語録1110)

ロシア秋合宿紀行(4)

半日程過ぎて、ようやくカザン駅に到着です。ボリス先生と通訳のエレナが迎えに来ていました。昼食時にさしかかっていたので、早速ロシアの料理をいただくのですが、口に合うはずはありません.口にそのまま飲み込んでしまうというぐらいの感じです食事を済ませ、一路カザンから100キロほどのバルトシーという村へ直行でした.
農場が広大に広がって、地平線と高い空は、遠くで一つになっているのです。麦が農地一面に緑に広がっているので、緑のジュウダンで覆われているようです.そのうちに村のホテルに到着です。
このホテルでは、日本人は始めての来訪らしく、誰もが珍しげに覗き込んで来ます。部屋は広く、スチームがしっかり効いているので暖かさは格別です。というのも、外の気温は10度以下で、朝は車のフロントガラスが凍りついているのです。村の人たちも興味津々という応対の仕方でした。
私は、今後の手塚グループの行くべき方向性を検討しているのです。どの様にしたら、しっかりとした組織が築けるのかと、心砕く時間を過ごしています。ゆっくり時間を潰すと言うより今後のグループの方向性を検討するのが私の役割のようでした。
 ところで、ホテルについて第一日目からトラブルです。会長は、少し足が不自由なので、ボリス師範が気を使って、農家の一軒家のくつろげる宿を準備して下さったのですが、そこの主人は、もちろん道場生ですが、ロシア語だけなので、どうにも会話ができないのです。すぐにホテルに舞い戻って、結局のところ私と同室の部屋で休むという事になったのです。
 事件は、ここから勃発しました。私の寝言といびきで会長を不眠症にしてしまったのです。それも三日に及んだのですから、大変な事だったようなのです。もちろん、私は全く感じていないので、すやすやと休んでいた事になるのです。その不眠症の話は、会長との会話で、一週間以上も話題に上るのです。私にしてみれば、話題に上る事が、ご機嫌斜めという事になるのです。