2010年10月11日(八段語録1095)

これからの極真会館の運営
正しい問題提起

今回はロシアのカザンで会長が検討していることは、全国一律に同じスタートを切るということなのです。直轄もそれ以外も無い道場であり、全ての道場が同じように費用を負担することによって、会長の活動がさらに活発になり大きく前進することなのです。
今回の問題提起は、私も正しいのかどうなのかか考えさせられました。一つは、会員登録を必ずして、それ故に、昇級や昇段が出来るという事でした。さらにまた、費用負担についてでした。その事がどのように問題なのか、何が大事な問題なのか、考え尽くしました。各道場については、負担が大きくなるよりも、発展ということを考えると各道場が集中的に運営されるのです。また、参加道場が多ければ費用の軽減にもなるのです。確かに、世界が動かなければ全体が発展もしないし、会長の動きが制約されるのであれば、これまた大変なことなのです。
会長のこの方針は、何も新しいことではないのです。しかし、このような方針が正しい問題提起なのかを考えさせられるのです。この方針をあらゆる角度から見なければならないのです。必ず事実と照らし合わせなければならないのです。
今まで、この会長の方針が直轄道場の運営を息詰まらせ、運営が出来ない状況になっているのでしょうか。そのようなことは全くと言って無いのです。何故ならば、一律に同じようにする訳ではなく、会長の配慮もあるのです。費用の負担を全体が平等にするならば、各県の負担も当然に徐々に少なくなるでしょうし、さらに、活動が活発になるようになるに違いないのです。
この方針が、ある意味で全てを包含しているのです。ここに手塚グループの家族という精神的バックボーンがあるのです。ただの冷たい組織ではなく、会長が親のように全ての道場に顔を出し、一人一人を思いやり、愛情に溢れた手塚グループにしたいのです。その意味では、今回の問題提起は正しいものだと感じるのです。
そのような意味では、支えようとする立場の指導者が会長の願いに沿って改革の狼煙を 挙げるべきであり、今回ばかりは自分の道場中心の発想からは脱却しなければ、改革がなされないのです。今回もロシアに来て感じることは、合理的なシステム的な団体ではないのです。とても家族的な温かい雰囲気を醸し出しているのであり、会長を親父としてまとまっているのです。
今日は、再び田舎から100キロ離れた市街地のカザンに帰って来ました。秋の合宿も充実していましたし、ロシアのメンバーには次の極真会館を担って行こうとするエネルギーに満ち満ち溢れているのです。それも、会長が今回でロシアに10年の歳月に及んで来訪し続けているということは、画期的なこと以外のなにものでもないのです。