2010年10月8日(八段語録1092)

これからの極真会館の運営
直面している問題がどうなのかを検討

いよいよ今日からロシアのカザンで秋の合宿が始まりました。朝6時からの練習です。

総勢40名の指導者が、遠くは3000キロも離れた地域からやって来るのです。その意味では、ロシアという広大な国土の広がりを感じるのです。ロシアのメンバーとは既に5年前から、ポーランドのヨーロッパサマーキャンプで一緒でしたので、既に仲の良い友人です。
それにしても、朝6時ですので、早いトレーニングという事になりました。会長は突然の無計画さにちょっと怒りを覚えていたようですが、早速トレーニング会場へ直行です。2013年にカザンでユニバーシアードがあるので、各村に急ピッチでトレーニング施設を建設しているのです。その一環として、今回使用する会場は真新しいトレーニング会場でした。市内から100キロ離れたのどかな農園で、しかも広大な地平線も遥かに見える村でした。ロシアの指導は、合宿にて軍隊のように極真会館の伝統が継承されていくようです。ボリス師範の指導のもと、結構昔風の極真会館の訓練は続くのです。今回もアラン師範が直接指導です。今までの極真会館の概念に新たなるスタイルを取り入れて、本格的な指導なのです。
会長はアラン師範を全面的に信頼し、時間と労力をアラン師範との交流に力を注ぎます。その意味では、アラン師範とのコミュニケーションで意思決定の基準としているのです。そこで、本当に今行う意思決定が正しいかどうかを自問しているのです。リスクを伴う改革は、歴史を観れば数千年前から行われてきたのです。ことさら今回は、カザン合宿指導にアラン師範の方法を取り入れようとしているのです。今までないがしろにして来た極真会館の型も、アラン師範に合せる勢いなのです。
確かになにも、今までの伝統のままで支障がない場合は定期的にチェックするだけで良いのです。しかし、このままでは良き方向では無いと意思決定しているので、改革は始まるようです。さらに、組織にとって生命の危険があるような場合には、直ちに改革を行うという勢いなのです。それも、今回は特に直ちに行うという意向なのです。
師範は、会長に共存での改革を主張したのです。何故なら、進行性の事でもなく、組織が危機に直面する問題では無いからという理由です。しかし、会長は自然に良くなるものでも無いと切って捨ててしまうのです。私は、機会とリスクを比較するのですが、今回だけは譲らない勢いの改革のようなのです。
内部的な改革を提唱していく会長に、師範は外部的な方向性も加味して進めていくことが重要であることは間違いないと主張するのです。それも、検討に加えていくことを前提にしていると言う事でした。