本部長通信108  2008年3月2日

夫婦


 人間関係の中で、もっとも濃密な関係は何かと考えると、それは夫婦関係であると思うのです。妻との関係を師範は
30年以上の絆を結んでいます。実に、密接であり、親密な関係なのです。

 そのために、小さくて些細な葛藤と意見の食い違いが、大きな不満と苦痛につながることもあります。妻との親密性は、強力な愛としてあらわれることもありますが、時として激しい不満が巻き起こる場合もあります。

 師範は、妻との関係はどのような感情が巻き起ころうとも、夫婦関係は、必ずや、良き方向に変化し、より、深い愛情が湧き上がると確信しております。その根拠となる考え方があります。それは、現在お互いどのような思いになっているかを分析するのです。

 今肯定的か、中立的か、否定的かであります。この三つの分析によって、対処の心構えが生まれてきます。「今強烈な喜びの感情の満ち溢れた心理状態にあるぞ」「今平静な心の状態だぞ」「今は様々な種類の雑念と散漫さ、あるいは感情の動揺があるぞ」など、その状態を見切り、精神的に認知することなのです。

 夫婦は、扱いにくい巨大な怪物ではなく、多様な心の状態が混ざったところを通過する共有体であると認識したらよいのです。ですから、絶えず、把握できる洞察力を持ちましょう。これも、道場で修練していくうちに身につく内容です。私たちは、組手で訓練しているではありませんか。

 

師範 マック全国大会