2010年9月18日(本部長通信1072)

これからの極真会館の運営
生き方の改革

 社会の動きをみると、第一次産業が主流だったころは、肉体労働が主導的な位置を占めていたのでした。働く事が、決められた事を中心に行動すれば良かった時代なのです。ところが、現代社会は、自らをマネジメントしなければならない産業へと移行しているのです。つまり、運営的手腕が問われる分野の成長へと社会の構造は、大きく変化してきているのです。
 確かに、時代は、人間尊重へと個人が重要視されるようになってきているのです。そこで、今までは、例え個人が尊重されて、なおかつ企業や団体が、長寿であり、そこで働く人達は、固定して生きていく事が出来たのでした。
 ところが、新しい産業や企業体系が乱立するようになると、企業や団体よりも、個人がその範囲では収まる事がなく、働く人達が、企業の寿命よりも、長く働くという現象が起きてきているのです。長寿社会という事もあるのですが、それ以上に自らをマネジメントするという事で、一つの企業、団体に個人が固定されなくなってきているのです。アメリカ・ヨーロッパ社会を見るにつけ、個人が企業・団体を横断するような段階に至って、それが一般化しているのです。
 したがって、師範は、第二の人生が必要になっているのであるという事を強調するようになっているのです。師範の場合も、三十代までは、企業の経営に取り組んでいました。ところが、四十代に入ると、大学へ進学し、大学院で研究生活をし、さらに、極真会館で空手道の指導に専念しているのです。
 師範の生き方は、生き方の革命であると言っても過言でないのです。定年制を含めた既存のいかなる制度にも当てはまらないのです。誰もが想定していない波乱万丈の生き方をしているのです。空手道という精神的バックは不変であっても、あらゆる事にチャレンジするという勇気ある行動にでたのでした。
 まさに、セカントライフの充実であり、関心ある仕事への挑戦なのです。決して定年制で一つの仕事に一生をかけて行くという事はしないのです。そういう意味では、尊敬する私の父が太平住宅という会社で、一生の仕事を終えたのとはまるっきり違うのです。益々、師範は関心ある事にチャレンジしようとするのであり、人生を燃え尽きて過ごそうとするのです。