2010年9月15日(本部長通信1069)

これからの極真会館の運営
個と全体

 今の指導者スタッフが、踏み台になって、多くの後輩がこれから無限大に広がっていくという事を考えると、夢が広がり胸躍る思いがするのです。今の指導者を見ると、個性が伸び伸びと現れているのです。しっかりした能力を持ち、自分自身を主張し、能力を如何なく発揮していると見ているのです。私達の場合、極真空手という事で、全員が価値観を共にしているという事が強みであると感じています。最終的にスタッフ全員が極真空手の下に集まって来る訳ですから強いのです。
 そのような意味では、私達の場合、能力と、極真というブランドの価値観が重要な意味を持つのです。あらゆる指導者が豊かな個性を持ち、大きな違いを持っていますが、極真という伝統の中ででは、違いは問題にならないのです。
 問題は、集まっているメンバーが、どのような成果を挙げるかという事なのです。極真会館の社会に対する影響力は、全員のスタッフが能力を如何なく発揮する事が出来るかという事にかかっているのです。
 当然全体としての能力は、一人一人の能力が発揮された度合に応じて規定される事は間違いないのです。それゆえ、スタッフ一人一人が、自分の能力を生かすとしたら、スタッフの皆にそれとなく知って貰って、頼ったり、頼られたりする関係を樹立しなければならないのです。つまり、お互いが情報交換をしていく土壌を作る事が、師範の責任であると思うのです。
 全員のスタッフ同士で、コミュニケーションという、双方向の情報交換をすることによって、共に働く全員に対して、一人一人の能力、あるいは方法論、そして価値観を明らかに出来るように、気軽に頼む事ができる関係を持てる環境作りが私の使命であると感じています。
 これによって、自発的に動く事が出来る個人と、相互理解しようとする全体が噛み合って、大きな貢献をなす事が出来るのです。そのような組織作りに今まで着手してきたと思っていますが、自由な雰囲気ゆえに、無責任な態度を皆がしていけば、当然崩壊も早いのです。