2010年8月26日(本部長通信1049)

これからの極真会館の運営
目的限定志向

 空手界と言えば、寸止めルールや硬式ルール、さらに、オリンピックを志向するために、テコンドールールを積極的に取
り入れている道場が多いのです。極真会館は、というと直接打撃制なのです。私達は、ルールに関しては、国際空手道連盟
ルールを頑なに守るのです。それゆえ、中心軸は絶対にぶれないのです。
 ルールの改正に関しては、絶対に手をつけないのです。その後の段階からあらゆる検討に入るのです。たとえば、少年部
に関しては、怪我の恐れがあるので、サポーターを使用して、身体に支障が出ないように指導するという検討は重ねるので
す。
 しかも、一般部のルールは絶対に曲げないのです。それが、極真会館の武道精神の真髄であるからなのです。そして検討
を重ねる事の視点に関しては、第一に、極真会館の硬式ルールとして標準になりうるか、第二に、稽古と試合の全般に渡り
影響がないか、第三に長年に渡り、この極真空手が直撃打撃制の中心でありうるかなのです。
 これらの問いのうち、いずれか一つでも答えがノーであるならば、極真空手のルール改正に手をつけず、どうぞ他の空手
ルールがあるところで、練習してくださいと移籍を促すのです。この目的限定型のルールの定着は、二つの面で良き影響を
与えているのです。
 一つは、極真空手の特異性を維持し、直撃打撃であるならば、極真会館であるという事をさらに定着させているのです。
そして、空手界に対して、直撃打撃である、私達の主張は定着し、このルールにおける評価を確立しているのです。
 私達は、ここに最高の誇りを持っているのであり、他の団体があっちふらふら、こっちふらふらとして信頼を失う状態を
、横目で見ながら前進していると言って過言ではないのです。