2010年8月17日(本部長通信1040)

これからの極真会館の運営
今までの総合戦略は使えるのか

 今までの極真会館が取ってきた戦略は、総合戦略であったと判断していいのです。ブームにも乗り、あらゆる情報力を駆
使しながら、社会的地位を確立したのでした。私の青春であったと言って過言でないのです。私自身も魅了され、その真髄
に自ずと至っていったのでした。
 これは、歴史的に判断してみて、勝利したのです。ちょうどアメリカの南北戦争における南軍の騎兵隊の勝利の法則のよ
うでした。リー将軍が率いる騎兵隊は実に統率のとれた総合力の何者でもなかったのです。歴史の事実は、大きなリスクに
覆われてしまったのです。このような戦略で大概の人物は、トップの地位を得ようとするのです。
 しかし、得るものが大きい代わりに、リスクも大きいのです。失敗は許されず、チャンスは一度しか訪れないのが通例な
のです。極真会館のように、成功すればリーダーの地位を得て、失敗するならば何も得られないのです。この方式は、最初
から的確に行動しなければならないのです。しかも成功は十に一つなのです。成功すれば膨大な収穫を得るのです。
 大山総裁以降の極真会館はまさに、この戦略の特有のリスクに脅かされ続けているのです。内部においては、一致した方
向性が見いだされず、分裂と分派を繰り返し、外部からは、二番手戦略を使う後発組に脅かされているのです。前者は、お
互いの分派の正当性の為商標権を楯にして、裁判闘争を繰り返し、後者は、後楯も伝統も経験もない新武道団体の台頭を許
してしまったのです。そして、二番手戦略を使った団体に極真会館は抜かれようとしているのです。
 それゆえ、手塚グループは、本当の極真魂を提示し、新しい伝統、教育、道場生の成長のプロセスを開発し、脇を固め、
追い抜かされないようにしなければならないのです。この手塚グループの理念で再び、世界をリードしようとするのです。