本部長通信104  2008年2月27日

人との対処法(2)


 人とどのように対処するかの二回目の内容です。今回は二人であろうと多数であろうと一緒に見る考え方です。自分も独特の個性を持っているが他の人はより自分と違った個性を持っていると認識するのです。

 ここでは、お互いの類似性を理解し、私たちがお互い努力して独特の個性を認め合うことに始まります。この考え方ができるまでには、相当の修練が必要になってきます。道場で本質的に教えることはこのことなのです。礼を重んずるということはお互いを認め合うことなのです。ただ形だけで修練になりません。稽古を通じてどれほど人を認めることができるかが重要になってきます。

 もし、そのように稽古で実践することができれば、他の人たちを尊敬することができ、私たちと同じ個性として同然受けるべき尊厳性を、他の人にも見出さなければならないであろうと思うのです。そうすると、選手として優勝した人を本当に喜んであげることができ、同じ気持ちで対処することができるのです。お互いが人格の一部であると尊重し、運命も共にする覚悟ができたとき、素晴らしい人間関係が出来上がるのです。

 この訓練ができるならば、彼らの中に自分を見ることができるのです。彼らの幸福を通じて私たちも幸福を感じ、彼らの成功を通じて喜びを味わえるのです。それゆえ、大会で優勝した姿を見て、喜ぶことができるのです。すべての人間が苦労の代りに幸福を追求するきっかけになると思うのです。さあ、心の中から湧き出る親密さと真実な心で対処できる稽古をいたしましょう。

 

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